82*貴方side ページ7
重岡
「どないしたん？」
おらんくなったお兄を探しに来たシゲが言った。
お兄
「ごめんやけど、緊急で帰らなあかんねん。」
重岡
「なんかあったん？俺から淳太とかに言っとこか？」
お兄
「詳しい事は後で話すから、ほな、淳太たちによろしくな、」
そう言って、お兄ちゃんは私の手を引いて荷物が置いてあるホテルに戻った。
お兄
「荷物の準備できたら俺の部屋に来てな、(ポンポン__)」
最後の頭ぽんぽん....不意打ちやったからドキってした。
私は、部屋に戻って荷物を持った。
準備はしてあったから、すぐにお兄の部屋に行った。
自分
「お兄ー！出来たよ？」
お兄
「おっ。早いな、後ちょっとやから待っとってな、」
自分
「分かった。」
お兄
「なにがあったん？急に「名前の家に連れてって」って」
自分
「名前から電話かかって来て、おばさんが.....って言われて、
なんなのかよくわかんなくて、そしたら''私知らなかったの！,,って
余計に頭こんがらがっちゃって、''とにかく私の家に来て！お兄さんに言えば分かるから,,
って」
お兄
「そっか....とにかく緊急やねんな、行こっか」
自分
「うん。あのさ、''お兄さんに言えば分かるから,,ってなんの事？」
お兄
「まぁ、家の事ちゃう？行きながら話そうや。」
自分
「うん。でも、いつか分かんないけど、.....なんでもない」
お兄
「そっか、ほな行こか。」
こうして、空港まで行って、飛行機にゆられて着いた。
お兄
「このまま歩いていく？」
自分
「歩ける距離なの？近いん？」
お兄
「近いっちゃ近いで。」
自分
「じゃあ行こ。」
名前の家に向かって歩いた。
自分
「なんで名前の家知ってるん？」
お兄
「自分と同じ施設やったやろ？
仲良くなったん俺離れてたけど、よく遊びに行ってたから見ててん」
自分
「え！？見てたの？」
お兄
「おん。受験で辛くなっても、
自分を見て癒されて、頑張ろってやる気が出てん。」
自分
「へ〜」
お兄
「んで、自分が預けられるときに、出くわしてん。」
自分
「たまたま？」
お兄
「たまたま。そしたら、
自分とか叔母さんの背後から名前ちゃんが出て来てん。」
自分
「同じ日に引き取られたの？別の日って聞いてたけど。」
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作者名：ya*#^^ | 作成日時：2017年3月26日 8時
