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パチッと目が開いた瞬間、私は頭を抱えた。





なんでこうなった!?


チラリと横を見れば、気持ち良さそうに「くかー」と寝息を立てているギュ君。

記憶はある。
全部。

お酒に酔ったわけでも、無理矢理押し倒されたわけでもない。

だけど、なんでこうなった!!??

昨日の夜の自分の思考回路が全く理解できない。

シーツの下は私もギュ君も素っ裸。
私の頭の下には長くてあまり筋肉がない細い腕があって、女子憧れの腕枕だ。

しかし今はときめきより、困惑の方が大きい。

なんだこれ?

私とギュ君は男女の空気にはならないはずじゃなかった??

私の好みじゃないすっきりイケメンで細い体。
ギュ君だって全然私なんか好みじゃないだろう。

けれど、昨日の夜、なんの神様のイタズラなのか、ふと目が合った瞬間引き寄せられるようにお互いの顔が近づいて唇が重なっていた。

そこまでなら誤魔化せたのに……

くっついた唇が今まで感じたことがないくらい気持ちよくて気付いたら広いベッドに倒れこんでギュ君の首に腕を回していた。

結果、……すごかった。

パリに来てから日本との遠距離恋愛だった彼氏と別れて約2年、誰かとこういうことになった事もなかったけど、今までのどの彼氏とした時とも違った。

すっごく優しかったし、すっごく気持ちよかった。

何よりも重なった時の感覚が違った。
感覚が似てるというか、繋がった時のフィット感がまるで元々一つだったんじゃないかと思うほどだった。

そのせいか初めて連続でしてしまった。

いやでも、まずいよ?
彼氏でもない人、しかもよく知りもしない人とやっちゃうなんて!

自分の性格でこんな事するなんて考えられない。

ど、どうしよう??

ギュ君も絶対勢いだろうし、この後ってどういう態度をとったら正しいの??

半ばパニックの私は、ギュ君を起こさないようにソロソロと起き上がり、下着と服を探す。

ショーツとシャツはベッドの下に落ちていたのを見つけて素早く身につける。

せめてもっと可愛い下着着けときゃよかったと、どうでもいい事を一瞬考えてしまった。
上下バラバラだし。

ズボンとブラはすぐに見つけられず、とりあえずの格好でテーブルに置きっぱなしのスマホを摑んでギュ君の様子を伺いつつバスルームに駆け込んでドアを閉めた。

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ゆう(プロフ) - こんにちわ!とても先が気になる展開です。もう続きは書かれないんですか?楽しみにしてます。 (2017年6月18日 12時) (レス) id: 4fa59d1f2e (このIDを非表示/違反報告)
くりこ(プロフ) - まさかの展開にドキドキしてますー(*´-`)!続きが楽しみです (2017年3月13日 5時) (レス) id: 862a063304 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じみ | 作成日時:2017年3月7日 2時

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