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半日一緒に旅行したとはいえ、よく知りもしない外国人の男の子の部屋に行くなんて絶対にしちゃダメだと思うけど、ギュ君なら私が拒否したら変なことはしないだろうという変な確信があった。
本当に自分でもどうかしてると思うけど。
窓を閉めてベルギーで買ったチョコレートを手に部屋を出ると、1度深呼吸してからギュ君の部屋のベルを鳴らした。
すると、勢いよくドアが開いてびっくりしている間にギュ君が顔を出した。
「Aちゃん、いらっしゃい！」
どうぞーと部屋に招き入れてくれて、少し緊張しつつギュ君の部屋に入ると、角部屋だからか私の部屋より広く、ベッドも大きかった。
「広い部屋だねぇ。」
「よやくおそくてここしかあいてなかったです。とりあえずソファにすわって。あ、ドリンクないからルームサービスたのみます。」
促されてソファに座ってキョロキョロと部屋を見回していると、ギュ君はルームサービスのメニューを電話のそばで探し始めた。
痩せてひょろっとしているけど、背中は広い。
もうちょっと肉付きが良ければタイプだなぁ。
昔から自分が何方かと言えばぽっちゃりだから、痩せてる男子と並ぶのがあまり好きじゃないし、体型もちょっと肉付きがいい人が好き。
今まで付き合った人も、アメフト部とか柔道部とかそんな人ばっか。
ギュ君みたいなすっきりイケメン男子とはあまりお近づきになった事はない。
ああいうすっきりイケメン男子は、私みたいな女子はまず選ばないし。
スレンダー美人とか、ふんわり可愛い系の自分に似合う女の子を選ぶだろう。
そういう確信があるから私は躊躇いなくギュ君の部屋に来たのもある。
彼とは恋愛とか男女の空気にはなり得ない。
彼は私のタイプではないし、私も彼のタイプじゃない。
1人旅で話し相手が欲しかった2人がたまたま出会って意気投合しただけだ。
このホテルを出たら会うことももうないだろう。
でも生まれ育った国も違うのに何故か波長が合うし、行動パターンも似たところがあるので、せっかくだからヴェネチアにいる間は仲良くしたいなあ。
そう私は思っていた。
ギュ君が見つけたルームサービスのメニューから私はカフェオレを、ギュ君はよほど好きらしいワインを頼んで、ギュ君の可愛い日本語と2人の覚束ない英語、それにスマホの翻訳を使ってお喋りが盛りあがった。
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ゆう(プロフ) - こんにちわ！とても先が気になる展開です。もう続きは書かれないんですか？楽しみにしてます。 (2017年6月18日 12時) (
レス) id: 4fa59d1f2e (このIDを非表示/違反報告)
くりこ(プロフ) - まさかの展開にドキドキしてますー(*´-`)！続きが楽しみです (2017年3月13日 5時) (レス) id: 862a063304 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じみ | 作成日時：2017年3月7日 2時
