世界を歩く【名探偵コナン】

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sideベルモット





この子の鈍さにも困ったものね。




そこが可愛い所でもあるんだけど。






「…………何でもないわ。この話はおしまい。
今は私がAの話相手だから、たくさんお話しましょ」



「うん！」





Aはそう言うと、私にたくさんの事を話してくれた。




先程仲良くなった、キャンティやコルンの事。




そしてジンやウォッカ、バーボンの話も。





ストーカー被害にあった事を知った時は、犯人を殺してやろうかしらと思ったけど。








「そうだベルモット」



「ん？」



「ベルモットと安室さんって付き合ってるの？」



「……………はい？」






Aの言葉に思わず目が点になる。





何でかと理由を聞くと、何でもバーボンはAといる時、よく私の事を聞いてくるらしい。





私に何かされていないか、とか私とどんな会話をしているんだ、とか。





私から言わせれば、ただ貴方の事心配しているだけよと思うけど、そんなの彼女が気付く筈もなく。







「付き合ってないわよ。まず、あり得ないわ」



「？そうなの？」





じゃあ安室さんの片思いか……なんて言ってる彼女に呆れる。





バーボン、貴方相当苦労するわね……。






彼を少し哀れんでいると、いきなり扉が凄い音を立てて開いた。




扉の前には、息を切らしたバーボンが。





噂をすると、ね。

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