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sideコナン
今俺は、ポアロにいる。
先週Aさんと会った同じ曜日と、同じ時間を見計らって来た。
店にはまだAさんは来ていないようで、アルバイトをしている安室さんと時々話しながら時間を潰している。
「今日Aさん遅いね」
「今日に来るとは言っていなかったからね。
もしかしたら来ないかもしれないかな」
「……安室さんちょっと寂しそうな顔してる」
「なっ…!コ、コナン君まで変な事を……!」
ちょっとからかうと、すぐ顔を赤く染めた安室さん。
安室さん、顔に出るタイプなんだね……。
分かりやすすぎるその反応に笑っていると、ポアロの扉がカラン…と開いた。
「こんにちは」
入って来たのはAさんと、
「ハァイ、シルバーブレッド、バーボン」
「「ベルモット…………⁉」」
そう、黒の組織の一員である、千の顔を持つ女。
ベルモットだった。
……思わぬ展開。
俺と安室さんはいきなりのベルモットの登場に固まっているし、Aさんはベルモットと俺たちが知り合いだったことに驚いているようだった。
「え、えと…ベルモット、二人と知り合いなの?」
「えぇ。シルバーブレッドとは色々あってね。
バーボンは仕事仲間」
「バーボン?」
「彼の事よ。安室透。仕事上のコードネーム」
「ちょっ…!ベルモット……!」
ペラペラと組織の事を話したベルモットに、慌てて安室さんはベルモットの腕を引っ張り、店の隅へと行った。
「何考えているんですか…!
彼女は一般人ですよ⁉」
「構わないわ。Aとはプライベートで友達なの。
組織の愚痴とかもよく聞いてもらってる」
「組織にバレたらどうするんですか…!
彼女、ただではすみませんよ…⁉」
「大丈夫よ。Aは私が守るもの」
「そう言う問題じゃ…!」
「なぁにバーボン。やけにAを心配するのね。
もしかして貴方、Aに気があったり……」
「ち、違います!」
「ふーん……そう。まぁいいわ。
Aの事は心配しないで」
しばらく二人で話していた後、安室さんは浮かない表情で、ベルモットは何故かご機嫌で戻ってきた。
「ごめんなさいね、A。待たせてしまって」
「ううん、気にしないで。さ、席に座ろう?」
「えぇ」
そう言うと、二人は俺の座っている隣の席に座った。
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かっぱの子(プロフ) - ユナ さん» わわ!ありがとうございます! (2018年9月19日 20時) (レス) id: 640bd631ad (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます! (2018年9月19日 20時) (レス) id: 640bd631ad (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - すいません。名探偵コナンの世界を歩く、で、10話に間違いを見つけました!!ウォッカの、じゃあ、がしゃあになってます。直してくれると嬉しいです!これからも応援しています!頑張ってください (2018年9月16日 23時) (レス) id: e9274eb305 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - とても面白かったです! これからも頑張って下さい (2018年5月3日 12時) (レス) id: 632895b9bd (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - みらいさん» お返事遅くなって申し訳ありません…!それは夢主ちゃんの過去に関係があります…がまだコナンの方ではあまり詳しく過去について書けていませんね…。これから少しずつ過去も書いていこうと思うので、お待ち下さい…! (2018年3月24日 12時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年4月21日 22時