▽自分たちのペースで:Fuji ページ4
私は今日の『作戦』の事、キヨの事や、私が不安になった事を全て話した。するとフジは安心したような顔でこう言った。
「なーんだ、そんな事で…。キヨのやつ、明日しばいてやる」
「そ、そんな事って何!?私、ほんとに不安だったんだから!」
私がそう言い返すと、フジは「やってしまった」とでも言うような顔をした途端、なぜかまた顔を赤らめた。
そして、優しく包み込むようにして私の手を握り、口を開いた。
「A、俺さ、お前に何もしないのって、理由があるんだよ。」
そう言って、フジは話を続けた。
「俺、彼女とかそういうの、初めてなんだよ…。だからそういうのってよく分かんなくて。
いつからそういうのってしてもいいんだろうとか、そういうの考えてた。でもその間に、Aの事傷つけちゃったんだよな?」
「でも俺、お前の事絶対嫌いになんてならないから。だから、ずっと一緒にいて…?
お願い…」
そう言われた瞬間、フジに抱きしめられた。痛いくらい強く。
私もフジの背中にそっと腕を回してこう言った。
「うん、言われなくたって一緒にいるよ。フジは心配性だな、あはは」
「ほんとに…?」
「ほんとだって」
私がそう言うと、フジは安心したのか、「よかった、約束な」と呟きながら私を抱きしめるのをやめ、歩き出した。
「ちょ、フジ待ってよー!」
綺麗な星がキラキラと輝く寒い冬の中。
___私たちは、絶対に忘れられない大切な約束をした。
*
「でも俺、Aが色々したいって言うんだったら、恥ずかしいけどいくらでも頑張るから…」
「ふーん、じゃあ私、今日はフジの家に泊まっちゃおうかな〜」
「!?ちょ、こら!!」
「嘘だって。私たちは、自分たちのペースで少しずつ進んでいけばいいんだから。」
▽初恋の終わり方:Hira→←▽自分たちのペースで:Fuji
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まめお(プロフ) - Rua@五男さん» あーーー誰かと思ったらきみか!!!!!!え!?!?嘘でしょ!?ヒョエー!!描いて!!!ワーー!!(発狂)たぶん今回のkyくんの話もダラダラ続くと思うけど気長に更新待っててね~(*^o^*)今までこんなに更新続いたのこれが初めてだから…!これからも頑張るコメあり (2016年5月19日 23時) (レス) id: fa42799721 (このIDを非表示/違反報告)
Rua@五男(プロフ) - まめおちゃ頑張ってな また絵描くから!! (2016年5月19日 20時) (レス) id: 6b15d7bd5f (このIDを非表示/違反報告)
まめお(プロフ) - ☆mio☆さん» ヒエェーーさっそくありがとうこざいます、大変参考になります!個人的にはまだまだ妄想し足りないのでこれからもずっと書き続けたいですね!キエエ表示されてませんか…!!ご報告ありがとうございました!もう一度申請し直してきます、ご回答ありがとうございました! (2016年4月10日 17時) (レス) id: fa42799721 (このIDを非表示/違反報告)
☆mio☆(プロフ) - コメント失礼します。質問の答えなのですが、,△まで小説なので作者様が書きたいのであれば全然大丈夫だと思います!∪擇覆て良いお話でした!私は大丈夫だと思います!い海舛蕕良垓餽腓もしれませんが、私は表示されていません。 長文失礼しました! (2016年4月10日 16時) (レス) id: cc069af633 (このIDを非表示/違反報告)
まめお(プロフ) - だんごさん» わーーーーーありがとうございます;;;;;;hrくんがただひたすらに可哀想なだけのものを目指してたので非常にうれしいです;;;次は幸せにさせるつもりですのでどうか引き続き応援よろしくおねがいします><////コメント大変励みになりました…!!!!;;;;; (2016年3月31日 12時) (レス) id: fa42799721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ま | 作成日時:2016年1月1日 20時