いじわる、有岡先輩。

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..




冷たい風が吹きマフラーだけじゃ耐えきれないくらいになってきた。


合宿も大会も終わり少しは落ち着きを取り戻した…




かと思えば近付いている期末テスト。



A ｢この前中間テストあったばかりだよね？｣



｢ほんとテスト詰め込みすぎでしょー｣


.


二学期は2年生の修学旅行が関係しているのか、
中間と期末の間が非常に短い。




｢勉強会しようよ！｣



A ｢うん、しよ！｣



｢やった〜ちょっとはエリートになんないと｣



｢え！｣


部活の片付けをぺらぺらとお喋りをしながらしていると、私達の話に興味を示しているような声が聞こえた。




｢勉強会するの？！俺達もその話してたの！｣



.



声のした方を向くと有岡先輩に肩を置いていた伊野尾先輩の2人がニコニコとしてた、



｢先輩達もですか、！｣



慧 ｢そ〜なんだよね〜｣




自分でもびっくりした。


大好きな伊野尾先輩がいるっていうのにいつものような胸の高鳴りが今日は少なくて、



有岡先輩と目を合わすのが恥ずかしい
という気持ちの方が今は大きい……

.






合宿以来なんだか恥ずかしさの中に気まずさもあっていつも通りいられない…。




慧 ｢4人で勉強会しちゃう？｣



A ｢…………4人？｣



｢それいいですね！しましょ！｣





………信じられない


大好きな先輩がいる中で勉強会なんて
絶対楽しいに決まってる








慧 ｢ね、大ちゃんもいいでしょ？｣



大貴 ｢いいよ｣





ねぇ、有岡先輩。


どうして今日そんなに喋んないんですか、

私が目逸らしちゃったからですか




何か喋ってくれないと
余計目合わせにくくなっちゃいます、

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