酔いが覚めたら。Hikaru.Y

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再び訪れる資料室は光さんと来るからなのか
さっきとは全く違った空気



日が当たらなくて少し暗い資料室だけど、なんだか今はいつもより明るい感じがする……






光 ｢ここ棚が高いんだよね〜｣



A ｢だからさっき宏太さんに取ってもらいました｣



光 ｢あ、なるほどね｣


そう言いながら3、4冊のファイルをまとめて片手で取ってるのに驚いた。





.




A ｢光さん手大きいですね｣



光 ｢えーそう？｣






自分の手を大きく広げて
首を傾げる姿がとても無邪気な思えた。



光 ｢Aちゃんどのくらい？｣



って私の方に手を広げるから、
恐る恐る合わせてみた。


少し見栄を張ってぐっと大きく広げてみたけど

光さんの長さには全然及ばない…






光 ｢ははっ、ちっちぇ｣



A ｢平均サイズです、！｣




男性と手のひらを合わせるってのもそうだけど、

光さんからあまり名前を呼ばれる事ないから
それにものすごくドキって……




.





光 ｢大丈夫？持てる？｣



A ｢はい、大丈夫です｣




自分の方が私より多く持ってるのに
気にしてくれるって、すごくいい人だなあ



会話も増えて緊張感も徐々に無くなっていってるのが改めて実感出来た。








光 ｢次またここ来てさ、｣





.








光 ｢困った時、俺呼んでいいからね｣







その言葉でとっても光さんとの距離が近付いたって勝手に感じちゃって




A ｢ありがとうございます！｣





自然と笑顔がたくさん溢れた。

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