酔いが覚めたら。Hikaru.Y

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..




A ｢……え、高い｣





去年の資料と比較したくて
広々した資料室に来たはいいものの



見たい資料が結構高い所にあって私の身長じゃ背伸びしてもきっと届かない……




.






A ｢どうしよう……｣


近くに脚立も、ちょっとした台も何もないから

もう足をかけて登るしか…………







と、考えていたところ。





｢Aちゃん？｣



A ｢あ、宏太さん｣





宏太さん、ヒーローですか。


私を見つけるとくしゃって笑ってくれるの嬉しいな



.







A ｢これ取ってもらってもいいですか？｣



宏太 ｢よし、おじさんに任せて｣


とっても張り切っているけど、
宏太さんの身長なら余裕で取れる高さ



けどドジしちゃいそうで少しハラハラ…






宏太 ｢はい、取れた！｣



A ｢ありがとうございます！｣



宏太 ｢んじゃ戻りましょ｣





プリンターのインクを片手に戻る宏太さん。


大きい足幅に追いつくように頑張って隣に並んだ



.





宏太 ｢どうしたの急に光と仲良くなって｣



A ｢仲良しになったんです｣



宏太 ｢なんかあったんだなあ｣


詳しくは言えないけど、色々察してください。






宏太 ｢噂をすれば｣



A ｢………あ｣




前からスタスタとこちらに歩いてくる光さん。


光さんも資料室行くのかな、



.






宏太 ｢お手伝いいる？｣



光 ｢…………いる｣





そう言うと私の持っていた資料を
宏太さんの手に持たせて、




光 ｢お願い｣



って言われ、私は光さんと資料室へ。







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