ココア ページ14
LK『………目、どうしたの』
オッパに呼ばれた通りに自販機前に行くと、先に着いていたオッパは私の顔をじっと見つめてそう言った。
カトクが来た直後、ユンジンたちに「目がうるうる真っ赤なんだけど!?ちょっと!!擦っちゃダメ!!!」と母親のように叱られながら頑張って冷やしたのだが、どうやら無駄なあがきだったらしい
ちなみに、私は断固拒否をしたのだがユンジンたち5人は物陰に隠れてこちらの様子を見ている。許さない。
『え、あー……最近寝不足気味だからですかね？ドライアイが続いてて、』
なんとかそれっぽい嘘をついたが、依然オッパは納得のいかない表情だった
LK『………ま、なんかあったら言えよ』
そう言ってオッパは、くるりと自販機の方を向いた。自販機にスマホをかざしボタンを押すのかと思いきや、片手をポケットに突っ込んだまま振り返り私と目が合った
LK『好きなのココアだっけ』
『え？あ、はい、』
反射的に返事をしてしまい、気付いた時にはもう遅かった。ガシャン、と音を立てて落ちてくる飲み物
『えちょ、なにしてるんですか』
LK『何となく。ん、』
ぐい、とココアをつき出してくるオッパ
『あ、ありがとうございます…』
暖を取るために両手で受け取ると、缶のラベルに見覚えがあることに気がついた
私が韓国に来て、初めて飲んだココアだった。
ミルクが多めで私が大好きな味。アイドルになってからはカロリーを気にしてなかなか疎遠になっていたが、バックダンサーをやっていた頃は、冬になると毎日と言っていいほど飲んでいた。
『……オッパ、これ……覚えてたんですか？』
そう言うと、オッパは居心地の悪そうに目を逸らした
LK『……そりゃあ、あんなに毎日飲まれたら覚えてるだろ』
若干耳を赤くして恥ずかしそうに言うオッパを見て、なんだか私も照れてくる
私がこのココアを好きなのを覚えていたうえで、念の為に私がココアを好きだということを確認したのだろうか。と勝手に想像し、ふふっと笑ってしまう
LK『なにがふふ、だよ。味わって飲め。』
はぁい、と返事をしながら1歩前に進み、自販機と向き合う
スマホをかざし、さっきのオッパの真似をするように隣に立つオッパを見上げる
『好きなのコーヒーですよね？』
微糖の、と付け加える私を見つめ、オッパはくしゃりと笑った。
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千景(プロフ) - るるるさん» コメントありがとうございます🤍まばらな更新頻度ですが、温かく見守って頂けると有難いです🥲 (3月20日 23時) (
レス) id: 2ff177cf34 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - うわ⁉️え⁉️続き気になるしリノやばい‼️って今頭の中が大騒ぎです笑笑笑笑これからも更新がんばってください🥹 (3月11日 21時) (レス) @page43 id: a7e6947a9b (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - １−−−−２さん» コメントありがとうございます🙇🏻♀️暖かいお言葉救われます、嬉しいです😭期待にお応えできるよう頑張ります🔥 (3月8日 7時) (レス) @page43 id: 2ff177cf34 (このIDを非表示/違反報告)
１−−−−２ - 続きめっちゃ見たいです！楽しみにしています！！ (3月6日 17時) (レス) @page43 id: 1a858c6117 (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - しょーゆさん» コメントありがとうございます🙏🏻わ、そう言ってくれるだけでほんとうに嬉しいです😭頑張ります🥲🤍 (1月23日 6時) (レス) id: 2ff177cf34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千景 | 作成日時：2023年5月20日 14時
