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HJ「ここが俺たちの基地だよ」
廊下を曲がってすこし進んだところに立ち止まり、ヒョンジンはへにゃりとあどけない笑顔を見せて呟いた
開けるね、と言いながら彼は扉を開ける
HJ「ただいま〜〜新しいお客さんが来たよ〜」
甘い滑舌で話す彼の後ろをついて中に入っていく。扉だけ見ると普通の部屋に見えたのだが、隣の壁を取り除いており意外と広い。
わぁ、と辺りを見渡していたら、鋭い視線をいくつも感じた
体格のいい男の人たちがこちらを強く警戒した様子で見ていた。さらに揃いも揃って美形で圧がすごい。あまり男子と関わらない生活を送ってきたため、体が一気に強ばったのを感じた。
HJ「あ、みんなそんな警戒しないであげて。ほら、普通の目してるよ」
彼がそう言うと、彫刻のような顔立ちの人がずいっと近付いて私の顔を覗き込む。こんなにも美形な人は見たことがない。き、緊張する。
「……ほんとだ。噛まれてないねこれ
……名前は？」
「い、イム・Aです」
「ふぅん、Aね。ヒョンジナ、この子どこで拾ったの？」
HJ「エレベーターだよ。さっき珍しくエレベーターの到着音が聞こえたから、アイツらかと思って襲ってみたんだけど違った」
だから言い方……と呆れていたら、今度は少し欧米風の顔立ちの男性が近づいてきた。外国の人か？と思ったがアジア系の雰囲気もある。ハーフだろうか。
「ちょっとごめんね」
その人はそう言って私の首筋に手を当てた。ひんやりと冷たい手に肩が跳ねる
5秒ほどだろうか。少し経ってから男性は手を離した
「うん、噛まれてない。この子は安全だよ」
そう言った瞬間、一気に皆の目線が少し柔らかくなった。この人は皆に強く信頼されてるんだな、と感じた
BC「じゃあ自己紹介しようか！俺の名前はバンチャン。主にこの基地の環境維持とか、今後どう行動していくかとかを考える仕事を主にしてるよ。そこのリスみたいな人とムキムキの人とね」
彼の雰囲気はがらりと変わって、ニコニコと表情豊かになった。警戒がとけて良かった、と少し安心する
CB「ムキムキの人、チャンビンです。女の子一人だけでよく生き延びてきたね、お疲れ様」
HN「リスのハンです。よろしくね」
HJ「…あ、さっきも言ったけどヒョンジンです。俺はその人とあの人と一緒に戦闘を担当してるよ」
隣にずっと立っているヒョンジンは私を少し覗き込んで言う。指された2人の反応が真逆で面白い
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作者名：千景 | 作成日時：2023年3月28日 16時
