○ふつう、の定義 ページ7
_裕side_
裕「すばる着替えるよ、こっち来て」
今日、ずっと前からすばるもお世話になっとった知り合いが先日亡くなったという知らせを受けて、
全員で告別式に参列することになってん。
亮「ベルト俺がやるよ」
裕「おん、ありがとう」
亮がすばるの着替えを手伝ってくれて、俺も自分の準備を進める。
いつもはゆるめのスウェットばかり着てるすばるも、今日は喪服に身を包んで、ネクタイをきっちり締める。
普段あんま見いひん格好やけど、なかなか様になってるやん。
裕「トイレは行ったやろ。鍵も持った。えーと…」
ああ、ヘルプマークもバッグに入れとこ。
信「じゃ、行こうか」
荷物を持って会場へ向かった。
…受け付けを済ませて、一番左側後方の席で
俺とヒナの間に挟むようにすばるを座らせる。
信「…なぁ、すばる大丈夫かな。2時間もじっと座ってられるとは思われへんねんけど…」
裕「この列俺らしかおらへんし、ダメそうやったら外連れてくよ」
すばるが急に叫んだりして周りに迷惑かけたりせんやろか、ってヒナが心配しとる。
けど、忠義も
「俺が端に座っとくからいつでも声かけて」って言うてくれてるし、大丈夫と思うしかない。
まもなく故人を偲ぶ会が始まり、弔辞や僧侶の読経などが行われていく。
す「……………」
しばらくボーッとして、今何をしてるのかは理解できひんらしく
タオルを口に入れたり、手を動かしてゆらゆら揺れる。
すばるの右側に座るヒナは、動く足を抑えて背中をさすり、落ち着かせる役目。
俺はそっと涎を拭きつつ、頭を撫でたりしてやる。
そのおかげか、特に大きな声も出さず、
大人しく静かにしてくれとる。
僧侶が焼香を終えて、続いて参列者が焼香をしていく番。
俺らもその列に並ぶんやけど、やはり立ち上がってまうと気が散るみたいで
すばるの独特な動きが人の目を引く。
ヒナが付き添って、小声で教えながら焼香を一緒にする。
信「こうな、つまんで…そう。もう一回…つまんで、落として………はい、お辞儀して」
言われた通りにすんなりと終えて、すごいなあ…て感心しとったんやけど、
まわりから聞こえたのは、俺が思ってたのとは違う、嬉しくない言葉やった。
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武玄大 - 更新まだですか？楽しみにしてます！ (2019年10月6日 22時) (
レス) id: 91c923c11c (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - むーさん» コメントありがとうございます。お返事、お話の更新共に遅くなってしまったこと、本当に申し訳ありません。この作品を楽しみに待ってくださる方がまだいるのが驚きでもあり、嬉しいです。お話も残り少ないですが、ほんの少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年6月13日 6時) (レス) id: 9d514825af (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - ちほさん» コメントありがとうございます。お返事、お話の更新共に遅くなってしまったこと、本当に申し訳ありません。お話も残り少ないですが、ほんの少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年6月13日 6時) (レス) id: 9d514825af (このIDを非表示/違反報告)
むー(プロフ) - 更新待っていましたのでとても嬉しいですッ！！ (2019年6月13日 6時) (レス) id: 84e86b334f (このIDを非表示/違反報告)
ちほ - こんにちは。小説更新中々されませんが、どうされましたか？そろそろ、更新していただきたいです！ (2019年5月14日 14時) (レス) id: 91d61d038a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなか | 作成日時：2019年2月17日 0時
