○あの頃のこと ページ25
_亮side_
昔のアルバムを見返しながら、俺は何となく、幼い頃の事を思い出していた。
決して楽しいだけの毎日ではなかったことを、
嫉妬と苛立ちで泣いたあの日々を、
まだ、朧げに記憶している。
_13年前_
亮(6歳) すばる(9歳)
亮「ただいまー！」
信「あ、おかえりっ…すばるじっとしてって！」
裕「ちょ腕噛んでる痛い痛い！！」
学校から帰ってリビングに入ったら、
すばるくんが暴れとる。
まあいつもの事やし、それよりおれはみんなに
新しく友達ができたことを一番に報告したかってん。
亮「あんな！今日学校でな…」
信「悪いけど後にして！」
亮「えっ…でも、」
裕「あかんわ、すばる！噛んだら痛いて！！」
忠「先にランドセル置いて手洗ってき、」
亮「……うん」
…やけど、聞いてもらわれへんかった。
手を洗っておやつ食べてるねんけど、すばるくんはずっとキーキー言いよるし
声もおっきいからすごくうるさい。
おれよりお兄ちゃんやのに、なんで喋られへんの？
忠「亮ちゃん、さっきの話何やった？」
亮「……もういい」
りょう、もうお話したい気分ちゃう。
忠「そっか…そのプリンおいしい？」
亮「…………」
忠「……無視か」
わざと無視したら、忠兄も怒って
すばるくんの方へ行ってもうた。
ほんまは話したいことたくさんあるのに、
誰もりょうのそばに来てくれへん。
授業参観、見に来てくれる？って
さんすうのテストで100点とったよって、
この前お友達にえんぴつ貸してあげたよって、
音読じょうずになったよって…
いっぱいお喋りしたいのに。
みんなはりょうのこと、好きじゃないんや。
やからおりこうさんしとっても、誰も褒めてくれへんのや。
プリンももういらん。
亮「……おやすみ」
まだ夜になってへんけど、お部屋に行く。
みんな、いそがしいから。
信「あれ、亮寝た？」
裕「え？ほんま手ぇ掛からん子やな…」
忠「疲れたん違う？また明日な、」
部屋をのぞき込んで言ってるのが聞こえたけど、必死に寝たふり。
…悔しくて涙が出たけど、ごしごし目を擦って
そのまま眠りについた。
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武玄大 - 更新まだですか？楽しみにしてます！ (2019年10月6日 22時) (
レス) id: 91c923c11c (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - むーさん» コメントありがとうございます。お返事、お話の更新共に遅くなってしまったこと、本当に申し訳ありません。この作品を楽しみに待ってくださる方がまだいるのが驚きでもあり、嬉しいです。お話も残り少ないですが、ほんの少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年6月13日 6時) (レス) id: 9d514825af (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - ちほさん» コメントありがとうございます。お返事、お話の更新共に遅くなってしまったこと、本当に申し訳ありません。お話も残り少ないですが、ほんの少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年6月13日 6時) (レス) id: 9d514825af (このIDを非表示/違反報告)
むー(プロフ) - 更新待っていましたのでとても嬉しいですッ！！ (2019年6月13日 6時) (レス) id: 84e86b334f (このIDを非表示/違反報告)
ちほ - こんにちは。小説更新中々されませんが、どうされましたか？そろそろ、更新していただきたいです！ (2019年5月14日 14時) (レス) id: 91d61d038a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなか | 作成日時：2019年2月17日 0時
