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貴「私のなんか無くても既にチョコいっぱいあるじゃない」

大「違うじゃん」

貴「なにが、」

大「Aのと他の子のとなんて、全然違うじゃん」




あーもう!って頭をガシガシしてる大貴の言ってる意味が全然分かんなくて、

とりあえず大貴をガン見してたら

突然 背筋をピンと伸ばして大貴が口を開いた。




大「だからさ、その、さ」

貴「…うん、」

大「俺、Aから毎年チョコ貰えんのすげぇ嬉しくて」

貴「うん、」

大「だからAから急にチョコ貰えなくなったの悲しくて、」

貴「…うん、」

大「つまり…俺、さ


ずっと前からAのこと、好きなんだわ」

貴「…え?」

大「だから、A以外からのチョコなんて要らないし食べたくない、です」




赤くなった顔を隠すように後ろを向いてるけど、真っ赤な耳はやっぱり隠せてなくて。

…本気?




貴「…うそ、だ」

大「ほんとだって」

貴「だって、あの時チョコもう要らないって…」

大「あのとき?」

貴「去年、後輩の子からのチョコ、もう要らないって断ってたでしょ…?」

大「あー、うん」




見てたの?って大貴は少しバツの悪そうな顔。

やっぱり、




大「去年はさ、Aから以外のチョコは受け取らないって決めてたから、さ」

貴「…え?」

大「俺、1個も貰えなかったんだよ?」

貴「…うそ、」

大「ほんと」




思わず言葉が出なくなった私に、大貴は笑って言った。




大「今年も俺へのチョコなんて無い?」

貴「ある、よ」

大「…え?」

貴「今年だけじゃなくて、毎年ちゃんと作ってたよ、」

大「はあ?なんでくれねぇの!」

貴「大貴が好きな子から貰ったの以外食べないって言うから!」

大「じゃあ今年はくれるよね?」

貴「……」




なんだか恥ずかしくて無言でリュックから箱を出して渡すと、

美味そ、って呟いて大貴は私の目の前で食べた。




大「Aが良いなら、彼女、なってみませんか」



















って口の端に欠片を付けて笑う彼は、


今日から甘めの彼氏、です。









( Fin. )

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かんな 。 - めっちゃ続き気になりますっ!! 更新頑張ってください、大ちゃんのライバル?的な人も入れてほしいです (2017年2月14日 8時) (レス) id: ee0e220384 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむ | 作成日時:2017年2月13日 20時

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