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始業式の長い長い校長先生のお話が始まり、聞く気が無い私はあたりを見回した。
体育館の端っこでさっきの彼が先生と話していて、
上履きやら教科書やらを受け取っているようだった。
どうやら彼は転校生で、私のクラスらしい。
じーっと彼のことを見ていたら、校長先生の話は終わっていた。
案外早く終わったようだ。
解散の声がかかり生徒がまばらに出口へと歩いていく。
なんとなく彼のことが気になり、もう一度体育館の端っこを見てみたが、人混みのせいで見えない。
私は仕方なく歩き出した。
出口を出ようとしたところで
｢あ、君｣
さっきの彼が立っていた。
｢あ.......転校生、だったんですね｣
｢あはは、言い忘れてたわ。てか、まだ足引きずってんじゃん。保健室は？｣
｢まだ、｣
｢行こ｣
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作者名：ちょこころね | 作成日時：2018年12月23日 8時
