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彼はグラウンド横を走りながら聞いてきた。


「何年何組!?」


「1年A組です」


「お、同じ」


同じ、ということは彼も高一なのか。


下駄箱に着き、靴下で校舎にあがる。
廊下を走り、階段を上り、1-Aと書かれた教室へ猛突進。


チャイムがなり始めたところで
教室のドアをガラッと開けた。


「ハァハァ...間に合った...」


「ど、どうした?」


担任が驚きながら聞いてきた。

今気づいたけれど、始業式に他校の人におぶられて遅刻ギリギリで登校って...
クラスメイトがみんな目をまんまるくさせている。

そりゃそうだよね。



「途中で転んで...歩けなくなってたら送ってくれたんです。」


「おぉ、そうか。とりあえず、座れ」


「はい」


そこで私はハッとする。


「あなた、学校は!?」


「え?間に合ったよ」


彼は慌てた様子も無く言う。



「あー、那須。お前窓際の1番後ろに座れ。」








彼は


はい、と言いながら私の横をすり抜けて


窓際の1番後ろに座った。

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作者名:ちょこころね | 作成日時:2018年12月23日 8時

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