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放課後になり帰ろうとすると
風磨先生が私に話しかけた。


「お前、今日授業聞いてなかったから宿題追加」


「え」


「はいこれプリント。解き終わったらノートに貼って明日提出。」


「わかりました...」


私は教室でプリントを解くことにした。
教室にはもう誰もいなくて、窓からは部活をしている生徒達の声が聞こえる。


「那須ー!!」


グラウンドから聞こえてきたその声につい反応してしまった。
窓の外を見ると、彼が真剣な顔つきでボールを投げている。
やがて彼の周りには仲間が集まってきてハイタッチをした。いつもの眩しい笑顔で。


「楽しそう...」


私は彼と初めて出会った時のことを思い出した。
足を怪我して歩けなくなった私を彼は強引に自転車の後ろに乗せて、おんぶして…...
そのときからどこか彼の眩しさを感じていたのかもしれない。


私は相当彼に夢中なのだ。
やっぱり簡単になんて忘れられない。

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作者名:ちょこころね | 作成日時:2018年12月23日 8時

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