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「いいよ」


「ありがとう」


「う、うん.......手」


「あ、ごめん」


「じゃあ私、これで」


「看病ありがとう。A」


急に名前を呼ばれてドキッとする。


「お大事にね」


しかし私は
素っ気ない応え方しかできない。






家に帰ると夕飯がラップをかけられて
テーブルに置かれていた。
一応食べてみるが全く食欲は湧かず
自分の部屋にこもった。


ベッドにうつ伏せになりながら考える。
那須くんには弟しか兄弟はいないから、
だから、あの写真の女の子は...


それでもまだ私の勘違いであって欲しいと
心のどこかで期待している私は本当に馬鹿だ。


馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ。




私は枕に顔をうずめ、そのまま眠った。

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作者名:ちょこころね | 作成日時:2018年12月23日 8時

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