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浮所くんとグラウンドの食事スペースに
屋台で買ったたこ焼きを持って座る。


さっきから周りの女子達の目が痛い。


そんなことは気にせず
もくもくと食べる浮所くん。


「んーー!うまい!!!」


「ちょ、静かに!みんな見てる...」


「え〜だって美味いじゃん〜」


「そんなオーバーリアクションしなくても美味しさ伝わるから!」


それこのあいだ那須にも言われた〜
と浮所くんはまたひとつたこ焼きを口に入れた。


「Aも食べなよ!」


「あ、うん」


浮所くんに言われて
たこ焼きを一口入れる。


「あふっ!あふ、あふ、あふ」


「何やってんだよ〜、ドジだなあ」


「うふはい(うるさい)」


たこ焼きを食べたあとは
校内を少し回って
メイド喫茶行ったり
プラネタリウム見たり
体育館でバンド聴いたり。


「龍我くんのメイド服姿、可愛かったなあ〜」


「ね!俺もあーいうのやってみたい!!」


「え、やりたいの?
んー浮所くんのメイド服姿.....ふふ、うふふ、あははは!」


「そんな笑う?絶対那須よりは似合うから!」


浮所くんと話しているうちに
いつの間にか
気分は軽くなっていた。


「...なんか」


「ん?」


「浮所くんといると明るい気持ちになれる」


「...ぇ、」


「朝は下がり気味だったけど、浮所くんと話してたらなんかパワーもらっちゃった」


「.....」


「浮所くん?」


「...そっか」


浮所くんはそう言って
どこか遠くを見つめた。

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作者名:ちょこころね | 作成日時:2018年12月23日 8時

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