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ついに文化祭の日になった。


いつもの時間になったので
家の窓を覗いてみるが
那須くんは出てこない。
もしかしたら早く学校に行ったのかもしれないと思い私は家を出た。


しかし学校に着いても那須くんの姿は無く。


「あれA〜、那須は?」


「今日は朝会わなかったよ」


あと5分で文化祭は始まるというのに
那須くんはまだ来ていない。


「あ、、那須来れないって」


浮所くんが
那須くんとのトーク画面を見せながら言う。


「えっ」


「風邪引いたらしい」


ここ2、3日最高潮だった私の気分は
一気にだだ下がりした。


「この間買い出しに行った時のが今来たのかな」


「たぶん、そうだね...」


クラスメイトもみんな残念がっていて、
開始5分前とは思えないような空気になる。


そんな中、「那須の分も楽しもう!!」
という浮所くんの一声で
「そうだな!!」とみんなの顔がぱあっと明るくなった。


「すごい、浮所くん」


「俺、那須の分のシフト入るね」


「うん、ありがとう」


クラスの中心的存在の浮所くんに
改めて感心した。


文化祭が始まり
シフトに入った私と浮所くんは
お化けの格好に着替える。


「落ち込んでる?ね。
まあ明日は来られるかもしれないしさ!」


「はは、ありがとう」


「全然!あ、お客さん来た!!」


私たちは慌ててそれぞれの位置に
スタンバイしてお化けを熱演した。

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作者名:ちょこころね | 作成日時:2018年12月23日 8時

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