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コンポタを買って教室に戻っていると、廊下で男子更衣室から出てきた那須くんと会った。


「那須くん」


「あ、たまごちゃん。大丈夫?たまごちゃん濡れてない?」


「私は全然!それより、これどうぞ」


「え、いいの?」


私が頷くと彼は
ありがと、と言って受け取る。
近くの椅子に座って飲み始めたので
私も隣に腰掛けてみる。


美味しそうに飲む彼を見て
つい笑みがこぼれた。


彼が「なに?」と聞いてきたので
「なんでもないよ」と答えると


「あ、また。たまごちゃんすぐ『なんでもない』って言う〜」


と返された。


「そうかな?」


「さっき絵の具渡してくれたときも言われた」


「そう、だっけ?」


「そうそう」


そう言って「っくしゅ!」と控えめにくしゃみをした。

まだ少し濡れている髪はいつもより色っぽさを増している。


「あちちち。...ん、うま」


でも熱々のコンポタをそーっと飲む彼は可愛くて


その姿をいつまでも見つめていたいと思った。

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作者名:ちょこころね | 作成日時:2018年12月23日 8時

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