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daikiside…
急にAが言ってきたことばが頭から離れなくなってしまった。
期待しちゃうじゃんか…ばか。
俺は知ってる。たぶん伊野ちゃんがAに好きな人いる?って聞いたんだろうな…って
あんなに寂しい思いはもう2度もしたくない…
この気持ちは蓋したほうがいいんだよな…
俺は人を好きになれないんだよな…
ん?何故かって?
人を好きになっても、本気で愛してもいずれは裏切られるから。
_________________2年前
俺には1個年上の彼女がいた。
その子は、頭が良くて、笑顔が可愛い、典型的な女の子だった。
ある日、部活帰りに公演を通り掛かった。
その時俺が目にしたものは、彼女と先輩がキスしてるところを俺は目撃してしまった。
でもこのことは言わない。そう自分で心の中に閉じ込めたんだ…
でも、デートに行っても、一緒に帰っても、心の中のモヤモヤがなくなることは無かった。
そんな俺に呆れたのか、彼女は先輩と浮気してた…
俺は、本気で彼女がすきだった。
でもきっと、この気持ちは俺が一方的に好きだっただけなんだと気づいた…
そして、ある日聞いてしまった。
彼女が昇降口の前で先輩と話してた内容を
先輩)ね、俺と付き合ってるのあのちび君知らないんだろ?
元カノ)ん、いいの。最初っからあんなちび君私が本気になるわけないでしょ?
先輩)お前ひでぇな…
元カノ)いいの、涼介だけでいいの…チュッ
俺はもう頭が真っ白になった。
最初っから俺のことなんて好きじゃなかった…
このことは誰にも言ってない。蓋をしたんだ。
先輩が同じ部活の涼介先輩じゃかなわない。
酷い話だよな…我ながらにそう思った。
浮気されてたこと、騙されてたこと、全てがぐちゃぐちゃになって、俺は壊れていった
その時に笑顔で大貴くん大丈夫?って言ってくれたのはAだった。
その時のボロボロな心を持った俺には、その一言でも
充分だった。
そこから俺はAに惹かれてった…
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作者名:ちゅっころ | 作成日時:2019年8月14日 22時