だって 7 ページ9
【side Fubuki】
財布、ケータイ、それと定期だけを持って、それからAちゃんと合流。
「あ、先輩って弟さんいるんですよね？」
Aちゃんが切り出した話はアツヤの話。
気まずい空気をどうにかしたいと思って話したのはわかる。けど、やっぱり僕の気持ちは醜い感情ばかりだ。
今はここにいないアツヤに、少しだけ、いや…かなり嫉妬しちゃうんだ。
｢……え、と｣
｢何ですか？｣
Aちゃんが髪を少し切ったこと、僕は気づいてる。言いたいのに、空気が邪魔をして言えないんだ。
｢Aちゃん……可愛い｣
｢…え？もう1回言ってください
聞こえませんでした…｣
｢何でもないよっ｣
どこかの喧騒に消えた言葉はいつかAちゃんに届くように祈りたい。
好きな女の子と並んで歩いてる。それははたから見たらカップルみたいな風に見えるのかな。Aちゃんの彼氏に見えてるのかな。
「わ、雨だ……」
天気予報では今日は快晴。
試合の時も雲ひとつない快晴だったし。
なのに小雨が降る。だからさすがに傘は忘れていた。
天気予報だって、僕ら人間だって、誰もが望んでいても、やっぱり『完璧』にはなれないんだ。
近づく事は出来るのに、勇気がなければ距離が０にはなっちゃくれないよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆみ(プロフ) - わかりました。 (2014年11月9日 21時) (
レス) id: 94a38b017c (このIDを非表示/違反報告)
龍野 涼翔(プロフ) - ゆみさん» ありがとうございます！早速伺います！ (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30686af422 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - 私は全然OKです！むしろきてください！待ってますね。 (2014年11月9日 21時) (レス) id: 94a38b017c (このIDを非表示/違反報告)
龍野 涼翔(プロフ) - 桐谷快斗さん» 突然ですけど、友希いいですか？ダメならダメでいいので…ボードとかでお話したいです！ (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30686af422 (このIDを非表示/違反報告)
龍野 涼翔(プロフ) - ゆみさん» あぁ…ありますあります！友希いいですか？ボードでお話したいです！ (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30686af422 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みりんちょこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fbkkydi/
作成日時：2014年10月4日 12時
