【アギト】君の声が聞きたくて ページ2
* 2019翔一くん
* ガッツリネタバレ 未履修の方はUターン推奨
* えっ、てか翔一くんアラフォー！？(今気づいた)
＿＿＿＿＿
｢はい、沢木です｣
『Aちゃん？』
｢……翔一さん？｣
『もうすぐ日本に帰るよ』
｢ほんと？楽しみにしてるね｣
唐突に帰ってくる、なんて連絡をしてくるところは相変わらず翔一さんらしい。電話を切って、夏休みを満喫する娘の“雪菜”を呼び出す。
｢翔一さん……パパ、帰ってくるって｣
｢パパが！？｣
今年で10歳になる雪菜。とても父親に似ている、と思うけど本人は否定している。パパに似てたら色々と将来危ない、とかなんとか。
｢やった、パパの料理食べられるんだよね、めちゃくちゃ嬉しい！｣
｢そうね、私が作るより美味しいもの。やっぱりシェフの作る料理は美味しいわよね｣
翔一さんの作る料理は、心を暖かくしてくれる。そして、私たちの離れていた間の空白をあっという間に埋め尽くす。そんな魔法があるみたいだった。
2日後、翔一さんは我が家に帰ってきた。
｢ただいまー！｣
｢おかえりなさい、翔一さん｣
｢パパおかえり！｣
この瞬間が一番幸せだった。雪菜が翔一さん抱きついてる。可愛らしくて、幸せな光景。
｢パパのご飯食べたくて、お腹ぺこぺこだよ｣
｢雪ちゃんのために、Aちゃんのために、腕によりをかけて晩ご飯作っちゃうからさ、楽しみにしててよ｣
｢あっ待ってパパ、私もお手伝いする！｣
翔一さんは雪菜を｢雪ちゃん｣と呼ぶ。お姉さんの名前からつけたのは知ってるから、やっぱりお姉さんの名前を呼ぶみたいで恥ずかしいのかな。そんなことを思うと、翔一さんがより愛おしくなる。
｢今日のメニューは？｣
｢もちろん、レストランアギトでAちゃんがいつも頼んでくれてたやつ。俺とAちゃんの運命の出会いのね｣
｢もう、大袈裟なんだから｣
｢私も作るからね、ママ楽しみにしててね｣
レストランアギトの翔一スペシャル。私はいつもこれを注文し、常連になり、いつしか恋に落ちて、結婚して、雪菜が生まれて。
気づけば、人生が美味しい、なんていう翔一さんの言葉に感化されている。
｢あー、雪ちゃん、包丁は猫の手で持って！｣
｢パパもあっちの鍋沸騰してるって！｣
｢あっ！！やばい泡が漏れる｣
私たちの人生が、これからも、
｢どうか美味しいものに、なりますように｣
｢なんか言った？｣
｢何も言ってないわよ｣
−−−−−−
賀集さん、ご結婚おめでとうございます！(遅い)
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セーラ(プロフ) - はじめまして！リクエストです🥺 ギンガマンでリョウマの幼馴染設定の夢お願いします……！🙏🙏 (11月19日 11時) (
レス) id: dcd01154b1 (このIDを非表示/違反報告)
みりんちょこ(プロフ) - ステラさん» 承知しました！キョウリュウは現行で見たのが最後なのでちょっと解像度上げてから書きます。何卒宜しくお願い致します。 (10月12日 15時) (レス) id: 7220133369 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - みりんちょこさん» リクエストで空蝉丸で子供を預かってみたお話しとのっさんと入れ替わったお話しがいいです！ (10月11日 15時) (レス) id: 77f430fdd5 (このIDを非表示/違反報告)
みりんちょこ(プロフ) - スピカブラックさん» 承知しました。書かせて頂きます！ (10月11日 11時) (レス) id: 7220133369 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストで空蝉丸書いて下さい (10月10日 17時) (レス) id: bd72033743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりんちょこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fbkkydi/
作成日時：2019年11月8日 12時
