【タイム】泡も夜空に溶けて ページ4
* 前回のUnlimited Darknessと同じ夢主です
* 夏は終わったけど花火大会に行かせたかった←
･
着物を着た、最愛の彼女がアヤセの目の前に今立っていた。
｢そんなに、変？｣
｢いや、あの……似合ってる｣
花火大会に行きたい、とAが言い出したのはほんの数時間前。竜也筆頭に、アヤセとAを二人きりで花火大会に行かせようと画策していたようだ。
｢アヤセと一緒に行くんだぞ、はぐれるなよ｣
｢そうよ、変な奴らに絡まれちゃダメだからね｣
｢楽しそうです、僕も行きたいです！｣
｢シオン、今回はダメだぞ！アヤセが上手くエスコートしなきゃなんだからな｣
よく分からない叱咤激励が飛んでくる中、Aとアヤセは花火大会に向かう。手をつなぎながら。
穴場がある、とAがアヤセを連れていったのは、なんてことの無いベンチだった。
｢A、喉乾いてないか？｣
｢自販機あるし何か買おうかな｣
｢黙って奢られてろ｣
近くにあった自販機で、アヤセはAの好きな炭酸飲料を購入する。アヤセも同じものを買って、ベンチの隣に座った。
まだ星空が綺麗だった。もうすぐこの夜空に、大輪の花が咲く。それを今か今かと待ち侘びているAを、アヤセは愛おしく思えた。
やがて大きな花が咲き、音が鳴る。
人気の少ない場所で、最愛の人と花火を見る幸せを噛み締める。
｢綺麗……｣
ふと、アヤセは花火に見蕩れているAを見やる。素直に美しいと思った。
きっと、その日一番大きい花火が打ち上がる。
｢A｣
｢ん？｣
アヤセから、そっと唇を重ねた。
辺りには誰もいない。
たった一瞬の出来事だったのにもかかわらず、Aにとっても、アヤセにとっても、体感時間はもっと長かった気がする。
｢好きだ｣。無意識に彼は言う。
｢Aが綺麗すぎて、俺もうどうかしてる｣
｢……僕も好きすぎて死にそうだよ、バカ｣
炭酸が抜けたコーラを飲み干して、おもむろにベンチに置いた音がこだまする。
幸せな二人の時間の期限まで、あと＿＿＿＿。
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セーラ(プロフ) - はじめまして！リクエストです🥺 ギンガマンでリョウマの幼馴染設定の夢お願いします……！🙏🙏 (11月19日 11時) (
レス) id: dcd01154b1 (このIDを非表示/違反報告)
みりんちょこ(プロフ) - ステラさん» 承知しました！キョウリュウは現行で見たのが最後なのでちょっと解像度上げてから書きます。何卒宜しくお願い致します。 (10月12日 15時) (レス) id: 7220133369 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - みりんちょこさん» リクエストで空蝉丸で子供を預かってみたお話しとのっさんと入れ替わったお話しがいいです！ (10月11日 15時) (レス) id: 77f430fdd5 (このIDを非表示/違反報告)
みりんちょこ(プロフ) - スピカブラックさん» 承知しました。書かせて頂きます！ (10月11日 11時) (レス) id: 7220133369 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストで空蝉丸書いて下さい (10月10日 17時) (レス) id: bd72033743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりんちょこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fbkkydi/
作成日時：2019年11月8日 12時
