【ディケイド】幸せの紡ぎ方 ページ45
* 海東シリーズそろそろ単独に小説化した方がいいのでは？と思い始めたみりんちょこです。
* 多分完結編。終わる終わる詐欺の可能性あり笑
･
春の日。木漏れ日が射し込む光写真館。
時はもう流れてしまっていた。
とても暖かな雰囲気が漂う。
｢
｢早いですよねぇ｣
｢会話がババくさいぞ｣
｢優樹に真っ先に『おじちゃん』認定された士くんに言われたくないです｣
海東優樹。
5年前、私と大樹さんの間に生まれた女の子。
親バカではないけれど、やっぱり父親の顔がいいからかな、可愛い。
｢ユウスケ〜あそぼ〜｣
｢うんうん優樹ちゃん可愛いね〜｣
ほら、ユウスケなんてもうメロメロどころか骨抜きになってる。
可愛い、可愛い私の子供。
｢にしても海東さん、どこにいったんでしょうか｣
｢さぁな、どこかでくたばってるかもな｣
｢大樹さんはそんなにヤワじゃないですよ士くん。きっと、大樹さんは戻ってきます。優樹もいますしね。｣
だって彼の帰る場所はいつもここだから。
私と優樹のいる、この場所が、彼の『居場所』なのだから。
｢でも、もう海東さん、3年もAの所に帰ってきてないじゃないですか｣
｢お姉ちゃん……｣
それは確かな事実で。否定しようもなくて。
どうやっても繋がらない。
一体彼はどこで何をしてるというのだろう。
｢夏みかんの言う通りだ、A。それならいっそ俺がお前と優樹を貰い受けるぞ｣
｢士、くん……｣
私は彼の居場所に、なれなかったんじゃないか。
その疑問が私の心を刺す。ずっと前から何となく気づいていて、目を背けていた疑問。
｢私は、ただ｣
家族や世界という居場所を失った貴方に、居場所を与えられたかなんて、分からなくて。
せめて大樹さんの家族に、なりたかった。
その言葉を言ってしまうと同時に、堰き止めていた何かが消えた。涙が止むことを知らない。
｢愛してるの、彼のことを｣
｢だけど何より大樹さんを、信じてるの｣
＿＿＿
｢愛した女の1人くらい幸せにしろよ｣
士がそう言えば、反骨心しかない僕はこう言うしかなかった。
｢愛した女に愛されなかったくせに｣
｢それは事実だ。お前の言う通り、俺は確かにAに好かれることは無かったし、おそらくこれからも無い。｣
｢……何が言いたいんだい？｣
お前に忠告だ、と不機嫌そうに言う士。
それがいつもと違うことくらい分かっていた。
それでもはぐらかすのは、何故だろうね。
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yasuyui0818(プロフ) - すいません、続編ってどこですか？ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
yasuyui0818(プロフ) - ありがとうございます 楽しみに待ってます^_^ (2019年7月19日 7時) (レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
みりんちょこ @ 低浮上(プロフ) - yasuyui0818さん» リクエストありがとうございます！続編でぜひ書かせていただきますね！少々お待ち下さい！！ (2019年7月18日 22時) (レス) id: e7f16800b7 (このIDを非表示/違反報告)
yasuyui0818(プロフ) - 続編で目を覚ましたら晴人から庇った事に関して怒られてそこから晴人からプロポーズされ結婚する話をお願いします^_^ (2019年7月18日 20時) (レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
yasuyui0818(プロフ) - はじめまして ウィザードの晴人で恋人同士で主人公が晴人を庇い敵からの攻撃を受け倒れる話をお願いします (2019年7月18日 20時) (レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりんちょこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fbkkydi/
作成日時：2019年1月5日 19時
