【Ｗ】春眠不覺曉 ページ4
* 亜樹ちゃんの妹
* 鳴海探偵事務所に住んでる
* フィリップくんと同居中(翔太郎曰く同棲)
* 最終回後の世界
______
春の陽射しが鳴海探偵事務所と昼寝をしている私に射し込む。暖かい陽射しだけ、なら分かるがそれに加えて重さを感じる。
目を擦ってみれば、そこにいたのはフィリップくんだった。
｢フィリップくん……おはよう？｣
返事がない。ただの屍……じゃなかった。でも起きてくれないと動けない。急ぐ用もないし、まぁいいか。と私の肩に頭を乗せた彼をそのまま寝かせておく。
(睫毛、長いなぁ……)
(それに、こんなか細い身体で……いつも精神だけとはいえ、この街を守るために戦ってるのかぁ)
物思いに耽る私に気づいたのか、彼が目を覚ます。おはよう、と声をかければ同じ言葉が返ってくる。
｢……恋｣
｢え？｣いきなり発されたその言葉に驚く。
｢いや、少し前に流行っただろう？ダンスの歌｣
｢ああ、あれかぁ｣
｢……とは違うんだけど｣
違うんかい、という言葉は飲み干して彼の言葉を待つ。お姉ちゃんならここで頭をスリッパで叩かれていた。
｢ああ、いや、僕が君に恋をしているんだって気づいたんだ｣
｢……はい？｣
｢何回も言わせないでよ、だから、僕がAちゃんに恋をしたって……｣
｢も、もういいから！分かったから！｣
心臓が熱い。火傷しそうだ。
なんでいきなり？どうしたのフィリップくん
熱でもあるのか、と思って額を触るけど全然そんなことは無くて。
｢若菜姉さんたち家族とは違う感情を検索していたら、恋という興味深い言葉があってね｣
(愉しそう、だけど)
……私もフィリップくんが好きだ、なんて、言えない。検索したことを話すのに夢中で。
｢春眠暁を覚えず、って漢詩みたいにAちゃんが気持ちよさそうに寝ているのを見ていたときに芽生えた感情が『愛しい』ってことだって分かったんだ。それで……｣
ああ、愉しそうだ。今まで過酷な日々を送っていた彼が、こんなに幸せそうなら、私はそれでいい。
春眠不覺曉。そういえば学校で習ったな……、なんてぼんやりし始めた意識で考える。
容赦無く射し込む陽の光が春眠へと誘う。
｢……さて、君が眠そうだから僕ももう一眠りしようか｣
｢好きだよ……フィリップくん｣
意識が薄れていくのに任せて言うなんて、卑怯だったかな。
だけど許してね。私はお姉ちゃんみたいに真っ直ぐに当たっていけない、ずるい子だけど……これからも貴方を好きでいたいのは、変わらないと思うから。
【ooo】欲望への誘い→←【電王】High school days
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yasuyui0818(プロフ) - すいません、続編ってどこですか？ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
yasuyui0818(プロフ) - ありがとうございます 楽しみに待ってます^_^ (2019年7月19日 7時) (レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
みりんちょこ @ 低浮上(プロフ) - yasuyui0818さん» リクエストありがとうございます！続編でぜひ書かせていただきますね！少々お待ち下さい！！ (2019年7月18日 22時) (レス) id: e7f16800b7 (このIDを非表示/違反報告)
yasuyui0818(プロフ) - 続編で目を覚ましたら晴人から庇った事に関して怒られてそこから晴人からプロポーズされ結婚する話をお願いします^_^ (2019年7月18日 20時) (レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
yasuyui0818(プロフ) - はじめまして ウィザードの晴人で恋人同士で主人公が晴人を庇い敵からの攻撃を受け倒れる話をお願いします (2019年7月18日 20時) (レス) id: dc39fffb15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりんちょこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fbkkydi/
作成日時：2019年1月5日 19時
