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警報、その21。 ページ24





「宮本さん、いっつも大変そうやなあ」

「何が?」

「んや、あの双子がさ」

「あー……侑くんとはそんなに話さないよ。治くんだけなら大変ってほどでもないし……」


バスケ部の男の子──横内くんは、私の言葉を受けてははっと乾いた笑いを飛ばした。名前の順ではふたつほど離れているが、あの日にお菓子を渡してからちょくちょく私に話しかけてくれるようになった。

……まあ、私も私で、横内くんの「むっちゃ美味かった!あれどこの店?」という感想に少し鼻が高くなってしまったんだけど。ちょろいのは自覚しております。


「扱いが大変とか大変やないとかなんや、育児みたいに」

「ほぼ育児やろ、せやから宮本さん可哀想や思ただけや」

「か、可哀想って……」


私たちの会話を聞いていたらしい治くんは、振り返ってそう言った。むっと頬を膨らませている。

私も可哀想という表現には少し腹が立ったので、思わず言い返した。


「私は可哀想じゃないよ。仲良くしてくれて嬉しいし、嫌々人と関わったりしないもん」

「いやいや、宮本さんが優しすぎるねんて」




何その言い方、治くんが迷惑だって勝手に決めつけないでよ!


──なんて言えたらよかったけど、あいにく私にそんな度胸はなかった。そんなことないよ、と柔らかく否定することしかできない。


「ちゅーかさ、俺もAちゃんて呼んでええ?良い名前よな」

「あ、うん……」

「あっチャイム鳴るから俺帰るな、ほんじゃ」


何この人。前からたしかに強引な人だとは思っていたけど、ここまで顕著なことある?嫌だと断る理由も見つからなくて、私は反射的に頷いてしまった。



「…………やな感じ」

「ほんまやな」



私にしては珍しく他人に対してのネガティブな感情を思わずぽろっと出してしまったが、治くんは同意してくれた。

治くんの表情は、私のいる前ではあまり見せないような険しい表情に変わっていた。



警報、その22。→←警報、その20。



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冬咲(プロフ) - いすみさん» そんな嬉しいお言葉をいただけるとは…!😭✨沢山きゅんきゅんしてくださって本当に嬉しいです! (4月17日 16時) (レス) id: 17b4672103 (このIDを非表示/違反報告)
冬咲(プロフ) - 黒尾ファンさん» 完結まで読んでくださりありがとうございました🥲💖違う作品も是非楽しんでくださいませ〜! (4月17日 16時) (レス) id: 17b4672103 (このIDを非表示/違反報告)
いすみ(プロフ) - まずは完結おめでとうございます!!!!もう一周したいと思います。まじでその辺の恋愛漫画よりキュンキュンしました。素敵すぎる作品をありがとうございます🥲❤️❤️ガチでLOVE。 (4月16日 22時) (レス) @page34 id: b9d4cbed9d (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - あまりにも、なまってもうて、すんまへん、、、。😭 (4月15日 21時) (レス) id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 完結おめでとうございます。応援してました!!どうも、黒尾ファンです。この作品結構の間見てきたんやけど最高やね♡大好きやわ。違う作品も見てみるけん、これからも頑張り〜や。また一から読みますさかい。 (4月15日 21時) (レス) @page34 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬咲 | 作成日時:2024年3月26日 19時

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