初恋でした。 (ページ1)

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出会いは突然ページ1

＿＿遂にやってきた、この日。

『入学式…あぁやだな怖いな友達できるかな』

そんなネガティブ発言しかしない私には、

高校に同じ中学校の子がひとりもいない。

この高校を選んだのは私なんだけど、

…さすがに1人はいると思ってたわ。

そんなドキドキわくわく(？)な足取りで

既に桜を散らしている高校の門をくぐった。

＿＿『1年5組20番…』

さっそく1年5組の教室に入ると、

そこにはすでに沢山の人が友達作りをしている感じだった。

とりあえず席を確認し、私も声をかけようと周りを見渡す。

すると、

｢A？｣

『え？』

ふと後ろから呼ばれた私の名前。

…まさかこの声って、

そう思い振り向くと、

｢うお！やっぱAだ！
え良かった同中でここ受けたの俺1人かと思って。｣

『…またジョングクと一緒かい。』

同じ中学校出身でもあり、

近所でもあり、

幼なじみでもあるジョングクと同じ高校だったらしい。

いやでも幼なじみなのに行く高校知らないのもどうかしてるか。

｢おい、またって何だよ。
それより俺友達出来る気しないんだけど。｣

『人見知りだもんね。』

｢…お前もだろ。｣

そう言い返すと、自分と同じように一人の人を探してるのか周りをキョロキョロするジョングク。

…そうだ私も友達作ってこなくちゃ。

『じゃまた後でね。頑張って友達作れよー』

そう言うと

｢Aもね。｣

そう少し不安そうにしながらも言ってくれた。