P.33 ページ33
.
『ふふっ、はい終わり！
今ある家庭大事にしないと』
「…」
『話聞けてよかった
これで前に進めそう』
「…俺のこと忘れるの？」
『うん、忘れてあげなきゃ可哀想だもん』
「嫌だ」
『先生、ありがとね
先生も幸せになんなさい！』
そう言って笑顔を向ける
『腕、離して』
「嫌だ」
『嫌だ嫌だってもう子供じゃないんだから』
「だって…泣いてるから
そんな顔されたら俺…」
泣くつもりなんてなかった
ちゃんと笑ってバイバイしようと思った
でも、懐かしい先生の感触
この腕を離したらもう会うことないんだって
そう思ったら涙が止まらない
『離して…』
「…っ」
何も言わずに掴んだ腕を引き先生の腕に閉じ込められた
『やだ、離してよ』
何も変わらない腕の中
先生の暖かさ
この間嗅いだ匂いと同じ香りがする
心地よすぎて離れたくなくなるよ
先生、これ以上したら私…
「A…」
「いつまでそうしてるわけ？」
急に誰かの声が聞こえて慌てて体を離す
声の主の方を向くとそこには少し息を切らしたいつも以上に不機嫌そうな玲於くんの姿
『玲於くん…なんで…』
玲於「いい加減離れてもらっていいっすか？」
「君は？」
玲於「てかさ、あんた子供と奥さんいるんでしょ？
こんなとこでこんなブス相手してていいのかよ」
『ブスって…』
玲於「俺のものに手出されるのすげームカつくんだよね」
「いや、その…」
『玲於くん、あの、これは』
玲於「お前こいつ庇うの？」
『そういうわけじゃ…』
玲於「はぁー、俺もまだまだ躾が足りねーわ
とりあえず、汚ったないその手離してよ」
「あっ、、」
未だに先生に掴まれてた私の腕を強引に剥がされ
腕を引き玲於くんの腕の中に収まった
玲於「こいつはもう俺のだから
先生だかなんだか知らないけどもう俺のもの傷付けるのやめてね」
”行くよ”と腕を引っ張ってその場から連れて行かれた
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さえ(プロフ) - パスワード教えてほしいです！何回も読んでて続きがめっちゃ気になります！ (2018年3月24日 10時) (
レス) id: 1706d93734 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - シュガーとソルトワクワクしながら読ましていただいてます！もしよければパスワード教えてください (2018年3月21日 17時) (レス) id: b2e564fa86 (このIDを非表示/違反報告)
SHOKICHI大好きっ子(プロフ) - 今日読みはじめたけど、とても楽しく読ませてもらいました。続き読みたいので、パスワード教えてください！！ (2018年3月21日 16時) (レス) id: 83aed4c2ba (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 続きを見たいのでパスワード教えて頂きたいです！！ (2018年3月21日 9時) (レス) id: 55834742d9 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！続編まだ少ししか書けてませんが、公開しましたので是非読んで頂けたら嬉しいです(^^) (2017年4月13日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いちごみるく | 作成日時：2015年9月20日 4時
