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Yg side
ところが開け放した寝室から、北斗の声が聞こえてきた。
「だって普通・・初めて恋人と迎える朝って、もっとロマンチック・・・じゃないの？
ただただ、甘い朝を迎えたかっただけなのに。
どこでどう違ってしまったのか」
「・・・・・・」
カアッと顔が熱を持つのを感じる。
ちょ、ちゃんと待て・・。
北斗、それ独り言か！？
それとも無意識に、心の声が駄々漏れなのか？
もう原稿どころじゃない。
グシャッ と、原稿が俺の手の中で丸まる。
「うわっ！！」
慌てて、こしこしと原稿を両手で伸ばす。
これ大切なのに・・って、ちょっと待って。
待って。
『恋人』って言ったよな？
『初めて恋人と迎える朝』って！？
うわあ！ うわっ！
や、ヤバい！！
よく分からないけど、ヤバい！
何がヤバいか、分かん無いけど､ヤバい！！
そして、尚も北斗の呟きは続く。
「もしかして、俺との身体の相性が悪かったとかっ！？」
「！？」
もう、やだっ！！
勘弁して。
心臓に悪い。
北斗、北斗、北斗・・・・。
本当に俺の事好きなんだ！？
自惚れじゃないよね？
俺が北斗の事を想っている様に、北斗も俺の事を・・。
どうしようっ！？
どうしよ、嬉しすぎる。
「こーち！ コーヒー苦い！
不味い！ こんなの飲めない！」
その時聞こえてきた声に、俺は寝室とリビングの間のドアを思いっきり閉めた。
真っ赤な顔を見られるのも、
涙目な顔を見られるのも、堪えられ無かったからだ。
部屋中飛び回って、いわゆる物にキスしたい位に舞い上がってしまっている自分のだらしない顔を見られたく無かった。
ちょっと俺、一呼吸おこう。
吸って、吐いて。
吸って、吐いて。
「・・・・・」
よし、ちょっとは落ち着いたかな・・？
自分にカツを入れる為に、両手で頬を軽く張る。
そして、北斗のいる寝室のドアノブに手を掛けた。
まず何を言おう。
君に、どれだけ俺が想っているか、伝えたいけ
れど・・・
まずは、
「昨夜は素敵だった。
俺たちの身体の相性は、最高だった」と。
君は？
君は俺で満足してくれた？
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にのん(プロフ) - 更新ありがとうございます。こちゆごもちゃんと北斗のことが好きってなったのがドキドキでした*≧艸≦ (2021年9月29日 9時) (
レス) @page14 id: dcab6fea7b (このIDを非表示/違反報告)
asta(プロフ) - Leeさん» コメント嬉しかったです。有り難うございました。一応完結したので、これからは、ふたりののんびりした日常書いていきたいです。温かいコメント、とても励みになりました。これからも宜しくお願いします。 (2021年9月26日 9時) (レス) id: b6d6075eab (このIDを非表示/違反報告)
asta(プロフ) - にのんさん» コメント有り難うございました。すみません！返礼遅くなって。一応完結したので、これからは、ふたりのほのぼのとした日常書いていきたいです。コメント嬉しかったです。有り難うございました。 (2021年9月26日 8時) (レス) id: b6d6075eab (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 再公開とても嬉しいです！更新されたら1番に読むほど作品の数々が大好きなのでとっても嬉しいです！ (2021年9月17日 20時) (レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
Lee(プロフ) - 再度公開して頂きありがとうございます！私はこの作品好きです。これからも更新楽しみにしております。 (2021年9月17日 1時) (レス) id: 53f31a3d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま
| 作成日時：2021年8月14日 18時
