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Yg side
「・・幾ら憧れてるっても、お前さあ・・・「樹、いいよ、有り難う」」
如何にも怒り心頭な口調で、後輩に文句言う樹を止めた。
確かに相手が悪い。
けれど・・・
俺は、樹に分からない様に、ソッと溜息をついた。
馬鹿馬鹿しいと思いつつも、その気持ちは充分、分かるから。
無下に出来ない自分がいる。
「こーち、お前甘いよ」
「そうだよ！」
不満げに呟くメンバーたち。
お前らも、そう睨むな。
相手はまだ子供だぞ。
お前らみたいな大男揃ってると、マジ怖ぇんだわ。
相手びびらせて、どうすんだ。
「メンバーも俺も怪我したわけじゃないし、気にしなくて良いよ。
でも人の物勝手に持って行くのは駄目だろ。
ちゃんと言えって。
そしたら、俺も考えるから。
ありがとな、俺の事好きって言ってくれて。
それと・・・・俺の大切な物、欲しいのか？
あげる訳にはいかねぇから、貸してやってもいいけど・・・・ナマモノだし、早めに返せよ」
そう言って俺は、心配して俺を抱きしめているジェシーを前に押し出した。
「・・・・ふえっ？」
驚いた顔で俺を見つめるジェシーと後輩。
「・・・・・それ俺の一番大切な者。
それないと、俺は俺じゃいられないから」
「こーち！！」
最高の言葉に喜ぶべきか、この場合無断で貸し出される身としては怒るべきか、ジェシーは真剣に悩みつつ、俺を更に強く抱きしめる。
「おい、ジェシー！
痛い、痛いって！！」
漸く室内に柔らかい空気が流れ、ホッとする。
「・・・・」
先程から一言も口を開かず、鬱陶しげに俺を見ていた北斗は、俺の手の中の返された指輪を取り上げた。
「え！？」
驚く俺を見下ろし、無表情で北斗は後輩に近付くと、その手のひらに指輪を落とした。
「やる」
「「え？」」
見事に俺と後輩の声が重なった。
「北斗っ！？」
お、俺・・き、嫌われた？
折角ねだって貰った指輪、大事にしなかったと思われた？
--------------
いつも拙い文章読んで下さって、有り難うございます。
Merry Christmas！
どうぞ素敵なクリスマスをお過ごし下さい。
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にのん(プロフ) - 更新ありがとうございます。こちゆごもちゃんと北斗のことが好きってなったのがドキドキでした*≧艸≦ (2021年9月29日 9時) (
レス) @page14 id: dcab6fea7b (このIDを非表示/違反報告)
asta(プロフ) - Leeさん» コメント嬉しかったです。有り難うございました。一応完結したので、これからは、ふたりののんびりした日常書いていきたいです。温かいコメント、とても励みになりました。これからも宜しくお願いします。 (2021年9月26日 9時) (レス) id: b6d6075eab (このIDを非表示/違反報告)
asta(プロフ) - にのんさん» コメント有り難うございました。すみません！返礼遅くなって。一応完結したので、これからは、ふたりのほのぼのとした日常書いていきたいです。コメント嬉しかったです。有り難うございました。 (2021年9月26日 8時) (レス) id: b6d6075eab (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 再公開とても嬉しいです！更新されたら1番に読むほど作品の数々が大好きなのでとっても嬉しいです！ (2021年9月17日 20時) (レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
Lee(プロフ) - 再度公開して頂きありがとうございます！私はこの作品好きです。これからも更新楽しみにしております。 (2021年9月17日 1時) (レス) id: 53f31a3d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま
| 作成日時：2021年8月14日 18時
