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Hk side
「離す訳無いだろ！？」
やっと手に入れた。
もう二度と離れない様に、後は縛り付けて、俺以外の奴の事考えられなくするだけ。
引っ張る華奢な手を、強く引き戻す。
体格も力も、こーちより上だ。
意とも簡単に、俺の腕の中に転がり込むこーちを抱きしめ、動きを封じ込めた。
「前から一度ちゃんと話し合いたいと思っていた・・・
それなのに、何故か曖昧なままで流され・・・きちんと話ししなかった事・・正直凄く後悔している」
俺はそう言うと、唇を噛んだ。
自分の言葉の選び方次第で、今度こそ本当に目の前の愛しい人を失ってしまうかもしれない。
けれどそれでは何時まで経っても、前に進む事が出来ない。
「・・・俺は、お前が好きだ」
「・・・・」
「幼すぎたんだ・・初めての感情に、自分でも戸惑って。
他人を愛しく想う気持ちなんて・・
今まで知らなかったから」
「・・・・・」
「・・こーち？」
黙り込んだままのこーちを、ソッと覗き込んだ。
「じゃあっ！ じゃあ！
・・・もっと早く言えよ！」
憎まれ口を叩きながらも、こーちの両耳は真っ赤に熟れていて。
それに気付いた途端、口元が自然に緩む。
俺の口元が緩んでいるのに気付き、こーちが俺を睨むけれど、
愛しすぎて、全く迫力無くて。
「こーち・・好きだよ・・・」
こーちの氷の様に硬い瞳が、みるみる内に溶けていく。
「・・・・今すぐ、こーちを・・」
──── 抱きたい。
耳元で囁き、すばやく逃げられない様に抱きしめる。
「お、お前っ・・・
て、て、」
「てて？」
「手早すぎじゃ・・・「早くない。
ずっとずっと想ってきたから」」
真っ赤になって、あたふたするこーちも可愛いから、愛でていたいけれど。
でももう・・・
「待つのは無理」
だって、お前も俺の事好きで好きで堪らないのだろ？
「う、自惚れ過ぎっ！！」
顔をこれ以上無い位に真っ赤に染めて、シャアシャア威嚇するハリネズミ。
何て可愛いのだろう。
「藤ヶ谷君に全て聞いた」
「・・・・・」
「だから、今すぐ手に入れる。
俺のモンってマーキングして、もう誰にも渡さない」
「好きって言えよ、こーち」
逃げ出せ無い様に、細い身体に跨がって、至近距離から見下ろす。
「・・・北斗、俺もずっと好きだった」
「やっと言った」
俺は、涙目で呟く、愛しい身体を抱きしめ、キスを落とした。
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にのん(プロフ) - 更新ありがとうございます。こちゆごもちゃんと北斗のことが好きってなったのがドキドキでした*≧艸≦ (2021年9月29日 9時) (
レス) @page14 id: dcab6fea7b (このIDを非表示/違反報告)
asta(プロフ) - Leeさん» コメント嬉しかったです。有り難うございました。一応完結したので、これからは、ふたりののんびりした日常書いていきたいです。温かいコメント、とても励みになりました。これからも宜しくお願いします。 (2021年9月26日 9時) (レス) id: b6d6075eab (このIDを非表示/違反報告)
asta(プロフ) - にのんさん» コメント有り難うございました。すみません！返礼遅くなって。一応完結したので、これからは、ふたりのほのぼのとした日常書いていきたいです。コメント嬉しかったです。有り難うございました。 (2021年9月26日 8時) (レス) id: b6d6075eab (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 再公開とても嬉しいです！更新されたら1番に読むほど作品の数々が大好きなのでとっても嬉しいです！ (2021年9月17日 20時) (レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
Lee(プロフ) - 再度公開して頂きありがとうございます！私はこの作品好きです。これからも更新楽しみにしております。 (2021年9月17日 1時) (レス) id: 53f31a3d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま
| 作成日時：2021年8月14日 18時
