出会い ページ1
現在逃走中である少年が一人いる。
ーー中島敦、十八才
事件の依頼現場から武装探偵社へ帰っていると、上司であり今回の事件の同伴者である国木田独歩とはぐれてしまった。
歩いていると、どうやらポートマフィアが管理する土地に迷い込んでしまったらしい。
「あぁ!兎に角、出口を見つけないと!」
中島が出口を探している最中も、後ろから銃が撃たれている。
中島は走り続け小さな路地を見つけ、逃げ込んだ。
銃は一向に止む気配がない。その上、中島が入った路地は行き止まりだった。
銃声は容赦なく近ずいてくる。
(ッ!捕まる!)
中島は捕まることを覚悟した。しかし、その時、
「殿方、ご無事ですかー?」
「殿方、上空へお逃げください」
二人の少女が空から降ってきて、銃弾を全て装備していた小刀ではね返した。
中島は少女達の言葉に従い、上に逃げると、そこには一組の男女がいた。
(ポートマフィアか⁉)
中島は身構えた。しかし女の方の次の言葉でその考えは消えた。
「銃声が聞けると思ったら…。なんで君、ポートマフィアの敷地にいるの?
よくこんな難儀な所に入れたね。追われてるってことは、部外者でしょ?街中に逃げるよ」
女は中島にそう告げると男とともにビルを渡っていった。中島も彼らの後を追った。
彼女のそばにはいつの間にかあの二人の少女がいた。
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作者名:月影凜 | 作成日時:2018年10月21日 16時