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(Fukazawa side)
舞香ちゃんが会いたい人って?
俺にしか頼めない人ってこと?
俺には全く検討が付かなかった。
紫「会いたい人って?」
「佐久間くんに会いたいの。」
紫「佐久間?えっ?」
「どうしても佐久間くんに伝えたいことがあって。」
紫「…舞香ちゃん。めめには?」
「言わないでほしいの。お願いできないかな?」
紫「舞香ちゃんはめめを裏切ることはしないよね?」
「そんなんじゃないわ。伝えたいことがあるだけ。」
俺は佐久間の舞香ちゃんへの想いを知っていたから
あまり会わせたくはなかった。
ただ、舞香ちゃんがめめを裏切ることではないと言い切っていたから
佐久間を会わせることにした。
紫「ねえ、舞香ちゃん。俺、めめから聞いたんだ。病気のこと。佐久間には?」
「伝えないでほしいな。でも会えるのは病室だけど。仕方ないね。」
紫「分かった。舞香ちゃんには舞香ちゃんの考えがあるんだろうから。俺が責任持って佐久間を会わせることにするよ。絶対にめめを裏切らないなら。」
「しない。絶対にしないわ。私には蓮くんしかいないもの。」
俺は佐久間を舞香ちゃんに会わせることにした。
俺らの会社に佐久間を呼び出した。
桃「どしたの?会社にって。」
紫「ちょっと佐久間に話したいことあってさ。直接話たかったんだ。」
桃「なになにー?俺、クビとか(笑)」
紫「マジメな話。」
桃「あ、ごめん。」
紫「佐久間に会いたい人がいるんだ。」
桃「俺に?」
紫「そう。その人に会ってほしいんだ。今から。」
桃「いきなりなんだけど。ま、今日は時間あるし。いいよ。会っても。」
紫「じゃあ、行こう。待ってるから。」
俺は佐久間と、舞香ちゃんの病院へ向かった。
桃「ここって東都医科大学附属病院だよね?患者さんとか?」
紫「ま、そう。こっちだから。」
病室の前まで行く。
桃「ここ、特別室みたいだけど…偉い人とか?」
紫「入るよ。」
病室のドアを開けた。
紫「お待たせ。連れてきたよ。」
桃「失礼します。えっ?舞香ちゃん……」
佐久間は驚きを隠せず
俺を見ていた。
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作者名:ちょ | 作成日時:2021年11月20日 18時