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師長さんと楽しく会話してる舞香を見てた。
楽しそうに話してるし
何より職場での舞香を垣間見れて良かった。
きっちり完璧主義ね、うん。確かに。
一度、仕事ぶりを見てみたい気もする。
師「ところで目黒先生。明日のMRIですが、午前10時からになりましたので。」
「はい、分かりました。」
『よろしくお願いします。』
師「明日は私が付き添いますので、ご安心くださいね。」
「そんな一人で行けますから。」
師「途中で倒れたら大変ですよ?ね、ご主人。」
『そうだよ。舞香にこれ以上何かあったら俺の心臓持たないって。お言葉に甘えよう。』
「…はい。お願いします。」
師「では、明日お迎えにあがりますね。どうぞごゆっくり。」
師長が付き添ってくたさるなら安心だ。
明日は仕事が午前中から入っていたから助かる。
『舞香。大丈夫だよ。』
「え?私、何も言ってないけど。」
『顔がめっちゃ不安そうだったからさ。』
「…患者さんの気持ちになったの。検査って嫌よね。何の検査でも。」
『そうだね。いい経験になったと思えばいいんだよ。次に生かせるさ。』
「そうね。じゃあプリン半分こしよ。」
そう言って舞香は不安そうな表情のまま
無理に明るくしてプリンを口に運んでいた。
面会時間終了間際のこと。
帰り支度をする俺に
「蓮くん。」
『んー。』
「ううん。何でもない。呼んだだけ。」
『は?何それ。』
「気をつけて帰ってね。」
『舞香こそ、ゆっくり休むんだぞ。』
「うん。」
舞香を引き寄せ抱きしめた。
え、舞香震えてる?
震える舞香を更に抱きしめる。
不安が無くなるようにと願って。
「…じゃあ、おやすみなさい。」
『ん。おやすみ。』
そっと唇を重ねた。
病室を出て廊下を進むと
神林医師が立っていた。
神「お帰りですか?」
『はい。明日はよろしくお願いします。』
神「…はい。あの、少しお時間よろしでしょうか?」
『ええ、大丈夫ですが。』
神「今日の血液検査と明日のMRI検査てすが、この検査内容なついては全て目黒先生ご自身のオーダーです。」
『どういうことですか?妻の判断で?』
神「はい。目黒先生の判断でオーダーしました。もし、自分が体調不良になった時にはこのオーダーでと。」
『まさか、妻は…。』
神「目黒先生はとても優秀な方ですから、ご自身の状態を冷静に判断されてのことだと思います。」
まさか、舞香は自分がすい臓癌だと疑って
わざわざ、すい臓癌の検査をしたということ?
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作者名:ちょ | 作成日時:2021年11月20日 18時