運命なんて信じない４ (ページ6)

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滝沢副社長に話してから２日後
俺とふっかさんは滝沢副社長に呼ばれた。

紫黒「失礼します！」

滝「忙しいとこごめん。ま、座って。」

紫黒「ありがとうございます。」

滝「この前の話なんだけど。」

紫黒「はい。」

滝「事務所側からは反対意見が多かった。」

やっぱり無理だったのか………
俺は下を向いたまま手を固く握った。

滝「ただ、賛成もいたよ。俺ももちろん賛成。で、結論から言うと、事務所として認めます！認めたからには全面的にバックアップするから。情報が漏れないように守るよ。いいかな？」

紫「本当ですか？！ありがとうございます！！」

俺はまさかの展開に頭がついていかず
ただ、呆然とするだけ。

紫「おい！目黒！お前しっかりしろ！」

滝「頭の中、パンクした(笑)？」

ハッとしてやっと気がついた。

『ありがとうございます！！！俺、一生懸命やります！！』

滝「期待してるからな？それから目黒。」

『はい。』

滝「舞香さんに伝えておいて。滝沢がよろしくって言ってたってさ。それから福原さんにも。」

ニヤッと笑う滝沢副社長。
どういうこと？

『分かりました！伝えておきます！』

副社長室を出て、ふっかさんと歩く。

『ふっかさん！あの、本当にありがとうございました！ふっかさんいなかったら俺…(泣)』

紫「めめー、こんなとこで泣かないの(笑)でも、本当に良かった。あさみにも伝えておくよ。」

『ありがとうございます。俺、本当に今まで以上に頑張ります。これからもよろしくお願いします！』

頭を下げると優しく肩を叩いて

紫「期待してるよー、わら」

っていつもの優しい笑顔のふっかさんだった。

紫「でもさ、何で舞香さんによろしく？な訳？しかも、福原さんって？誰？」

やべっ、俺そう言えばメンバーに言ってなかった。
舞香のお兄さんが福原颯太だってこと。

『何すかね？俺のも分かんねーっす。』

あー、焦るわ。

その日はふっかさんの計らいで月イチの食事会
メンバーみんな集まってくれた。

紫「はーい。ここで目黒から報告でーす！」

一斉にみんなが俺を見る。
こういうのめっちゃ緊張すんだけど。

『えっと、舞香とのこと。事務所からお許しが出ました！！』

all「やったねー！！いえーい！！」

『本当にメンバーみんなのおかげです。ありがとうございました。これからもっと頑張るのでよろしくお願いします！』

all「よろしく！！」

メンバーのみんな、ありがとう！！