運命なんて信じない４ (ページ33)

今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:13,450 hit

○１ページ33

舞香は呆然としたまま着替えへ。
俺はすぐに終わるからチャペル内を見る。
いつものチャペルは白一色の花とリボンで装飾された。
舞香の好きな白いバラ、トルコキキョウ。
あべちゃんとラウールが飾ってくれた。

そして、俺もタキシードに着替える。
何か照れくさい。

チャペルで舞香を待つ。
そしてドアが開いた。

ゆっくりとお義父さんにエスコートされ
ヴァージンロードを歩く舞香。

真っ白なウエディングドレスは
チャペルの花々に囲まれ、美しさが際立つ。

そして俺はお義父さんから舞香を託された。

「蓮くん。舞香を頼んだよ。」

『はい。二人で幸せになります。』

舞香の手を取り、二人並んだ。

「目黒蓮、あなたは妻、舞香を健やかなる時も病める時も、困難なる時でも慈しみ、愛し、二人で歩んでいくことを誓いますか？」

『はい、誓います。』

「目黒舞香。あなたは夫、蓮を健やかなる時も病める時も、困難なる時でも慈しみ、愛し、二人で歩んでいくことを誓いますか？」

『はい。誓います。』

神父様の言葉が胸に響く。

「では、誓いのキスを。」

舞香のベールを上げる。
俯いていた舞香が顔を上げた。

何てきれいなんだろう。
真っ白なドレスが舞香を更に引き立て
舞香の美しさを際立たせている。
息を飲むような美しさだ。

舞香の肩を押さえ、目をあわせる
少し潤んだ瞳が俺を見つめる。
顔を近づけ、そっと唇を重ねた。

神「お二人は神の前で晴れて夫婦となりました。お二人に神のご加護がありますように。おめでとう。蓮くん、舞香さん。お幸せに。」

『「はい！ありがとうございます。」』

二人並んで歩く。
夫婦としての一歩を踏み出し
幸せになるための一歩を踏みしめる。

俺と舞香の未来が幸せでありますように。