その２ ページ50
イヤホンから聞こえてくる、大好きな声。
「A………ゼッタイ寂しくなって泣いてるかなって心配だから、頑張れるように歌ってあげるね? 僕だって寂しいよ、もちろん。だけど、僕はオトコだし、兵舎で泣くわけにはいかないから、Aとリョウタとモモを思ってガンバるからね。」
そう言って軽く咳払いをすると、静かに歌いだした。
やさしい、包み込むような歌声。
伴奏もなくて、しずかに歌っているのに、全身包み込まれるような安堵感。
目を閉じて、その声に身を委ねる。
………リョウちゃん、ありがと。
この声を聞いて、明日からもガンバるからね。ちゃんと私たちの大切な二人を守るから。
しずかな歌声が止まると、またリョウちゃんの声が聞こえてきた。
「A、愛してる。 休暇がもらえたら、１秒でも早く帰ってくるから。こんなこと言ってると、まだ行く前から会いたくなってるけどさ(笑)早くAが眠ってるベッドに戻らなきゃ(笑)…………あ、それからさ? 大変なら、すぐにヒョンたちを呼ぶんだよ? どうせヒマな人たちばっかりだから、すぐに駆けつけてくれるはずだよ(笑) まぁ普段なら不本意だけどね、明日からは仕方ないね(笑)…………」
数秒、何も言わないので、もう終わりなのかな?と再生を止めようとしたとき、
「A……A……A…………」
リョウちゃんが私を呼ぶ。
「知ってると思うけど、もう一回言っとく。僕はAがいなきゃ生きてけないんだからね? Aは僕の、僕はAのモノだから。……愛してる………愛してる………僕と生きてくれてありがとう。これからも、このさきも、生まれ変わっても、ずっとずっと一緒だよ? ………おやすみ、僕の大切なおくさん。ぐっすり寝て、ちゃんとごはんも食べるんだよ? 約束だからね?」
もういちど『サランへ』ということばを言って、SDカードは終わっていた。
ありがとう、リョウちゃん。
愛してる、私の大切なダンナさま。
ーー小話編２:完ーー
***ひっさびさに更新しといて終わりかよ！そんな声が聞こえてきそうな気がしなくもないですが、なんでかきりよく50話目という(笑)
ギュったんが帰ってきて、またSJがライブとかペンミとか……とにかくこの目で見る日を楽しみに、待ちたいと思います。
こんなつたない文章にお付き合いくださいました皆さま、本当にありがとうございました。
……またナニか書きたくなるかも(なんてw)
終わり
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ちひな(プロフ) - なんですよねぇ。まだ行ってないってことは２年以上も待つのか、と。 (2017年4月22日 20時) (
レス) id: 83136caaba (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - うんうん。まだギュッたんは行ってないけど帰ってきてフルメンバーでのSSが観れる日が待ち遠しいですね。 (2017年4月22日 19時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ちひな(プロフ) - 純子さん» 純子さん、こばんはﾃﾞｽ。行きますっっ!!!『アリアリ』とは楽しみですよ〜〜wwwありがとうございます(人´∀`*) (2016年11月8日 21時) (レス) id: b4e814bcad (このIDを非表示/違反報告)
純子(プロフ) - 兄さんの映画 見に行く価値アリアリですよ兄さんらしい映画です (2016年11月8日 0時) (レス) id: e13ed08fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ちひな(プロフ) - マイマイさん» マイマイさん、ありがとうございます。ガゼン観に行く気になりました!! そんなに笑えるとは、期待しちゃいますw...そしてフツー聞けそうな『感動』とかいうより『爆笑』ってのが、なんだか兄さんぽくて、いいなぁ〜〜←え？ (2016年11月5日 8時) (レス) id: b4e814bcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちひな
| 作成日時：2014年8月23日 10時
