その８ ページ45
ふりかえると、泣きそうな顔で怒っているハナがいた。
「ハナ....」
「もう私たち、終わったんでしょ？
友だちとしてなんて、ムリに決まってる...」
「あぁ....ムリだよね。友だちになんてなれるワケがない。」
そう言った僕を、驚いたような顔をして見ると、みるみる悲しそうな目をする。
「...ムリさ。 だって、僕はハナと距離を保つ気なんてサラサラないからね。 距離なんて取れないさ、だって僕の隣にはハナが、ハナの隣には僕がいるんだから。」
「な...」
くちごたえは許さない。
ひとまわり細くなったハナの手首を掴むと、ぐいっと抱き寄せた。
ぎゅっと抱き締めた華奢なからだは、やはり覚えてる感触よりもひとまわり小さくなっていて...胸が押し潰されそうに苦しくなった。
抱え込んだアタマ越しに、ハナのお母さんがそっと家の中に入っていくのが見えた。
最初は僕から逃れようと抵抗していたハナも、やがて諦めたように力を抜いた。
観念したように僕の胸に顔を埋めている愛しいヒトの名前を何度も呼ぶ。
20回を越えたあたりだろうか、不機嫌そうな声が聞こえてきた。
「.....うるさい」
あぁ...いつものハナが戻ってきたw
うれしくなって、さらに呼び続ける。
すると、ほっそりした腕がのびてきて、僕の両頬を思いっきりひっぱった。
「いっでぇぇぇぇ!!!! あにふゆんやよ!!!!」
ひっぱられてるから変な声だ。
すると『ニヤリ』とした悪そうな顔つきで、僕を見上げたハナは、
「しらないからね、後悔したって手遅れかもよ？」
返事のかわりに、数か月ぶりのキスを交わした。
長い長いキスのあとで、ちょっとグッタリ気味のハナをお姫様抱っこしながら、
「そりゃこっちのセリフだなw」
勝ち誇った顔でそう告げた。
「さて...と。 疲れただろ？少し横になったほうがいいな....上がってもいい？」
そうたずねる僕に、驚いたように目を見開くと、再び両頬をひっぱりやがった。
「バカバカバカっっっ(怒)(怒)(怒) 外でなんてことすんのよっっ!!!てか、誰かに見られたらどーすんのっっ!!!」
「別にぃぃぃぃ〜〜？ だって今僕は世界中にハナのこと紹介したいぐらいだから、なんも問題はないなw」
信じられないとプリプリ怒ってるお姫様を、もう一度しっかりと抱き締めなおした。
＊＊＊安定のご無沙汰(笑)
そして『小話編』だかなんだかわからなくなってるという...
いやぁ馴れないことはするもんじゃないな
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ちひな(プロフ) - なんですよねぇ。まだ行ってないってことは２年以上も待つのか、と。 (2017年4月22日 20時) (
レス) id: 83136caaba (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - うんうん。まだギュッたんは行ってないけど帰ってきてフルメンバーでのSSが観れる日が待ち遠しいですね。 (2017年4月22日 19時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ちひな(プロフ) - 純子さん» 純子さん、こばんはﾃﾞｽ。行きますっっ!!!『アリアリ』とは楽しみですよ〜〜wwwありがとうございます(人´∀`*) (2016年11月8日 21時) (レス) id: b4e814bcad (このIDを非表示/違反報告)
純子(プロフ) - 兄さんの映画 見に行く価値アリアリですよ兄さんらしい映画です (2016年11月8日 0時) (レス) id: e13ed08fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ちひな(プロフ) - マイマイさん» マイマイさん、ありがとうございます。ガゼン観に行く気になりました!! そんなに笑えるとは、期待しちゃいますw...そしてフツー聞けそうな『感動』とかいうより『爆笑』ってのが、なんだか兄さんぽくて、いいなぁ〜〜←え？ (2016年11月5日 8時) (レス) id: b4e814bcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちひな
| 作成日時：2014年8月23日 10時
