妹、謁見する10 ページ10
「こんな奥まで行ってたんか…。めっちゃ探したわ。」
『トントン書記長、オスマン外交官、すみませんこんなところまで。』
「ええんやで、俺は慣れとるし…ん〜？グルッペンどうしたんやそんな顔して。」
グルッペンが微妙に面白くないというような顔をしていたのを目ざとく見つけたオスマンはスイーツ食べたんちゃうん？とAに聞いていた。概ね理由が分かっている為に彼女も曖昧に苦笑いしていると、グルッペンが眉を寄せて流し目しながら話し始めた。
「あそこにいる奴らにAが絡まれてな。」
「あぁ〜あの辺は社交界でも有名な女好きやね。流石目ざといわ。」
「えええ、大丈夫か？何もされへんかった？」
『大丈夫です、そうなる前に総統が声を掛けていただきましたので。』
「まぁこんだけ綺麗な子、普通に考えて横におっかないのがいなかったらほっとかへんよなぁ。」
『オスマン様……あまり見つめないで頂けますか？』
「んーお仕事スイッチオンすると流石に恥ずかしがらんか……。仕事中の凛々しいAちゃんも好きやからええけどね。」
クスクスと笑いながら彼女の頭を撫でているとこのパーティーの主催者である元国王が顔を出し、挨拶が始まった。
簡単な挨拶の後、グルッペンがさっさと奴の要件を済ませようとAの手を取って彼の元に向かう。その後ろに一応という所で護衛のようにトントンとオスマンがあとをついて歩いた。意図せずともの話題の中心である彼らに、視線が一気に集まった。
「レミス殿。」
「おお！グルッペン殿！本当に来てくれるとは思っていなかった！」
「約束事もあったしな……コレが我々の新しい幹部のAだ。」
『お初にお目にかかります。本日はお招きいただきまして本当にありがとうございます。』
「君がか！いやぁ、就任式の時から見てはいたが、やはり美しいな！」
『そのようなもったいないお言葉、至極光栄にございます。』
ドレスの裾を持ち上げ、頭を下げるとレミスは満足そうにうなづいた。そしてグルッペンの方を向いて、意気揚々と話し始めた。
「グルッペン殿、少し彼女と話をしてもよろしいですかな？」
「…………構いませんが、彼女こういった場所は経験が無いもので、レミス殿のご期待に添えるか保証は出来かねるが。」
「構いません、では君、こちらに。」
差し伸べられた手を拒む事も出来ず、グルッペンも渋々といった様子で彼女を促し、レミスに連れられ少し離れた場所へと向かっていった。
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零歌 - え、うますぎでしょ！？ 憧れます‼ 続き、待ってます、！ (2023年3月31日 6時) (
レス) @page36 id: 2cc0278ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメル(プロフ) - 面白いところで終わってしまった…！！これからも、気長に作品更新を待っているので無理のないようにしてください！いつでも待ってますから！！！ (2022年8月17日 9時) (レス) @page36 id: 803f58ab86 (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - 小雨さん» こんな更新停滞小説にコメントありがとうございます神作品などありがたいお言葉まで！！そのうちひょっこり現れたらまた楽しんでいただければと思います。 (2020年11月22日 17時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
小雨 - 歴さん。こんにちは！いやー見た瞬間に神作品だと分かりました()更新無理しないでください！出来るときにフラッと帰ってきて下さいね！それまでのんびりと待っておきます！ (2020年11月9日 10時) (レス) id: 459de324fd (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - めっぴぃーさん» こんな更新されてるかも分からん作品にありがたいコメントありがとうございます。のろのろ具合は変わるかわかりませんが、気長に待っていただければと思います。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歴 | 作成日時：2017年8月15日 21時
