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・藤川side_____
『小島…お前が助けるんだ。』
休憩時に人が多く集まるCSルームには、何やら有名な医療ドラマが流れ続けていた。
藤川「え、ドラマ見て医者になったの?!」
横峯「はい!!小学生の時これ見て、進藤先生鬼ヤバ〜ってなったんですよね〜!」
町田「え、まさかそれで救命?」
雪村「実際慣れてるって、逆にすごいですよね。」
藤川「頭いいんだか悪いんだかわからんな。」
横峯「変ですか〜?あ、じゃあ灰谷先生は?なんで医者になったの?」
灰谷「えっ…僕は、小さい時にドクターヘリに助けてもらったことがあって、僕も人助けできる医者になりたいな、って。」
横峯「へー!そんなベタなのって現実にあるんだ!!」
藤川「あるよ。俺だって昔喘息がひどくてさ〜。喘息って軽く見られがちだけど、入院することだってある…」
そう言いかける俺を大きな声で遮る横峯。
横峯「ああああ!!!ちょっと待って!!いま進藤先生が良いこと言うんで静かにしてください。」
きつめの口調でそう言われ、とっさに謝る俺。
おい、俺こいつの指導医じゃなかったか?
するとテレビの向こう側の素敵なお医者さんが話す声がする。
『ノンレスポーダーだ、開胸するぞ。』
…いまのは果たして良い台詞なのか?
よくわからないな、最近の若い奴は…なんて考えながら俺らがここにきたときもシニア達からはそう思われていたんだろうな、と感慨にふけっていた。
・Aside_____
珍しい人からの呼び出しに、私は脳外科の部長室を訪れていた。
西条「プライベートと仕事をきちんと分けている君たちには、こんなこと言いたくないんだけどね。」
脳外科の部長である西条先生には、フェロー時代何度もお世話になった。
そうしてついこの間まで藍沢は西条先生のもとで働いていた。
そんな人からこう切り出されると、だいたい誰の話をしたいのか察しはついた。
胡桃「藍沢に何かありましたか。」
西条「…いや実はさっき、トロント大を辞退するって、理由もなしにそう言われてね。こちらとしてもそれでは納得がいかない。そこで、胡桃は何か知ってるんじゃないかと思って聞いてみたんだけど…その様子だと聞いてない、か。」
トロント大を辞退なんて、一言も聞いていない。
西条「まぁ何かわかったら教えてくれないか。」
胡桃「わかりました。」
そういって私は藍沢を探しに行った。
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Flower(プロフ) - 大変だと思いますが、更新頑張ってください! (2020年3月28日 1時) (レス) id: cd08cf8264 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年8月26日 1時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
さらんりちぇ(プロフ) - 更新期待してます (2018年7月6日 8時) (レス) id: f4f18cc943 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 藍沢ですよヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ (2018年6月28日 11時) (レス) id: e75ef3ebbf (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2018年6月27日 9時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chloe_the_story_teller | 作成日時:2018年4月12日 13時