隣のクラスの君。Ⅱ (ページ35)

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隣のクラスの君だから。ページ35

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辰哉くんと一緒に帰ったが、それも今日で終わりだ。

明日は遂に卒業式。
対して練習もまともにする事なく、終わりを迎えた。

結局、最後はあまり良くない別れをしてしまった。

それに、辰哉くんにも迷惑かけてしまった。
辰哉くんとも、もう会うことは無いのだろう。
康二くんもか、もっと彼と一緒に過ごせたら良かったのかな。

今思えば、色んな選択肢があってその選択次第で全く違う人生を歩めたのかも。

あの時、辰哉くんに会わなければ。
あの時、キスもっとしてれば、
あの時、デートしていれば。

私、いっつも、良くない人生だった。
母も父もどちらも好きでは無いし、あまり良い家庭では無いと言うことは何となく察しが付く。

私の3年間ドブに捨てたようだったのか。
親の期待に応える為に遊ぶ事も許されず、ただ勉強の日々。
姉さんと比較されたくなくて、必死だった。

ここまで来たから言えるが本当に馬鹿みたいな人生歩んできた。

決められたレールを走ってきた。

まぁでも仕方ない。
あれもこれも全て明日で終わるんだ。
私の事悪く言ってくるあの子とか、先生の期待とか、

思い出は残したくない。

その日の夜は早く寝ようとしたら、電話がかかってきたんだ。

相手は、深澤辰哉。

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深澤『....もしもし、？つむぎちゃん？』

「もしもし、？」

深澤『そうそう！ふっかさんだよぉ！ごめんね、こんな時間に電話掛けちゃって忙しかった、？』

「ぜ、全然大丈夫だよ。」

深澤『良かったぁ、あのさ、今日電話したのはね、明日卒業しちゃうねーって言う、どうでもいい事かな、』

「そうだね、卒業しちゃうね、」

深澤『なんかちょっと軽くない？！もしかして俺だけかぁ、...寂しくなるなって、.....』

「え、あ、辰哉くんが寂しがるんだ、」

深澤『当たり前でしょ？俺、彼氏じゃん。』

「そうだけど、お友達多いから平気なのかなって、かってに、」

深澤『んー、まぁそうだけどさ。彼女の枠は君しか埋めてくれないからさ。あんまり会えなくなるのはやっぱり、寂しいもんだよ。まぁ、俺より康二の方が寂しがってそうだけどなぁ。』

「康二くん、？あぁ、寂しがり屋だったもんね。」

私も、少し寂しいと思ったりしてみたり。