隣のクラスの君。Ⅱ (ページ29)

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阿部くんから言われた一言。

たった一言だけどそれが少し嬉しくて、

少しだけお願いするの事にしたんだ。でもそれで阿部くんは大丈夫なのかな、

って私はお願いしといて何言ってるんだか、

何故か、私は貴方を求めてしまう。

安心してしまう。なんで、？

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よく分からない感情がぎゅっと心を掴まれる。

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・

阿部『もう卒業かぁ、なんだか寂しいね、』

『そうだね、阿部くんは引っ越すんだよね、？』

彼は卒業したらこの街を引っ越す。
もう、大学は決まったらしい。

だから、阿部くんとは残り少ない時間しかない、

それに、私もここを引っ越す。

お互いバラバラの道を進むんだ。

もう、会えなくなるんだ。阿部くんも辰哉くんも康二くんも。

ちゃんと、最後はお話しないとな、

お世話になったし。

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阿部『うん、俺は東京の方に、つむぎちゃんは？』

「私は、九州の方に、」

阿部『そっかぁ、会えなくなるね。』

「さびしい、よ、」

私、何言って、。

また、彼を困らせちゃう、

何してるんだか、

阿部『俺も寂しいよ。つむぎちゃんに会えなくなるから。』

「え、？ほんと、？」

阿部『当たり前じゃん、』

「嬉しい、そう思ってくれて、」

阿部『だって、......、。』

「うん、？」

阿部『うんん、何でもないよ、』

「そっか、」

「あ、阿部くん、あのさ、」

阿部『ん？どうしたの、？』

「こ、これ、ずっと返せなくって、」

阿部『あぁ、これかぁ、！どう、？面白かった？』

「うん、面白かったよ。お話変わって、」

ずっとずっと返せなかった本をようやく返した。

私がずっと彼を避けていたから、

阿部『良かった！気に入ってもらえて！』

「あ、ありがとう。阿部くん、」

後少ししか居られないんだよね。
もっと一緒に居たいのに。