隣のクラスの君。Ⅱ (ページ11)

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文化祭3日目。

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深澤『あ、居た！探したよぉ、』

「辰哉くん、！」

今日は特にやることも無いので、彼が来るのを待っていた。

深澤『今日さ、最終日だから花火上がるらしいよぉ、この学校お金掛かってるねぇ』

「え、花火、？そんなのあったけ？」

先生からもそんな事は聞かされていない。なんで辰哉くんかしってるの？

深澤『ん？急遽決まったらしいよぉ』

それは本当なのか。嘘だったら、？

周りの人達も"花火上がる"って話している。

本当なんだ、花火あがるの。

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深澤『俺いい場所知ってるからさ、そこ行こうよ。』

「え、そうなの？行きたい。」

深澤『じゃあ行こーね！』

都合よく鳴る。電話。私、？

深澤『俺あっち行ってるから、でなよ。』

指を刺す彼。流石の私も無視はしない。

というか、誰なんだろう。私に電話を掛けてくる人なんて限られている。姉さん、？

姉さん、元気してるかな。なんて思いながら携帯を出すと。

全く思っても居ない人だった。

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__“阿部亮平“__

血の気が引くような、脈が早くなる。

少し迷いはあったが、出た。

「も、もしもし.....、」

『あ、もしもし？つむぎちゃん？』

昨日ぶりなのに、懐かしくなる。それに声が優しい。

怒ってないの、？彼はお人好しなのかな。

『あのさ、今から話したい事あるんだけど、こっちに来れたりするかな、あ、無理しなくて良いからね、、』

「行く、から。場所教えて、」

『体育館に来てもらえるかな。』

「わ、分かった。」

『ありがとう。待ってるね。』

ツーっと流れる切れた音。心臓に手を当てるとすごくドキドキしている。

収まらない。

これから何があるか分からない。だけど、このチャンス無駄に出来ない。当たり前じゃないから。

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深澤『行ってきなよ。阿部ちゃんでしょ？』

後ろから声を掛けられ振り向く。

「でも、良いの、？」

深澤『勿論。ちゃんと仲戻してきなよ。あ、でもその代わり後で俺とデートね！』

“ほら、いってらしゃい。“と背中を押され