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地獄の実習期間も最終日。3日なんて一瞬なのだからそんなものではあるが。
意外と子供に懐かれてる樹と北斗、同じテンションではしゃぐ慎太郎やジェシー、保母さんみたいな安心感のある�眞蓮△△泙蠅呂靴磴�ない大人しい子の面倒を見る京本と私。2日目にはこんな感じでおおよそ担当が決まったので、まあ問題もなく終えられそうではある。3日しか無かったのに、最終日だと聞いて駄々をこねる子供たちに引きずり回されたり、優しい園長先生の計らいなのか知らないが、折り紙や絵のプレゼントを貰ってしまったり、最後には歌を歌ってもらったりした。
なんだか少し名残惜しい気がしたけど、体力がもたないので二度とごめんだ。まあでもなんというか、なんだかんだ楽しかったところがないではない。疲労はとんでもないけど。
「やーーーっと終わりかあ！」
「大変だったなあ」
「いやいや、まだまだこれからですよ！」
「今日で終わりだっつーの！」
「HAHA！そうだそうだ！」
「まあ3日くらいがちょうど良かったかもな」
帰路、思い思いに騒ぐ男たちともこれでおしまい。正直、6人といるのは蚊帳の外感が強くて苦手だ。つくづく噂通りだと思う。面白い人たちだとは思うけど、自分から歩み寄ろうとはとても思わない。
「じゃ、3日間ありがとうございました」
「あ！忘れてた！Aちゃんこれ！」
はい、とスマホを差し出す樹に、思わず首を傾げる。なに？と思っていたら口にも出ていたようで、逆にきょとんとされてしまう。
「何って、連絡先」
「実習今日で終わりですけど…？」
「実習なきゃ連絡しちゃだめなの！？」
「だめではなく、なんの要件で」
「いーじゃん！俺も俺もー！！今度遊ぼうよ！！」
ガヤガヤと騒いでるうちに、ポンポンと連絡先が増える。北斗は別に無理にする必要ないのよ、と言いながら眉を下げた。別に連絡先交換するくらいで無理にはならない。連絡先教えるのは構わないですけど、別に用事ないし連絡しなくていいならいいですよ、と一言添えて。
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作者名：ちゆき | 作成日時：2023年3月30日 0時
