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「……ええと」
「うん」
今、私どんな顔してる？多分、よく見る宇宙を背景にした猫の画像みたいになってるよ。
「とりあえずさ」
「おん」
「…多分、それ言っちゃいけなかったやつだよ」
「あ、やっぱり？」
やっちゃった〜、とか言ってる北斗。笑い事じゃない。衝撃がデカすぎて、何も言えない。言えるか。
…でも、これが本当だとして。つまりは、その、
「両想いじゃん！おめでと！」
「ちょっと慎太郎黙って！今整理してるから！」
改めて言われると死ぬ程恥ずかしいけど？いや、本当に。そして絶対にこれは聞いたらまずかった話だった。軽々しくばらしていい話じゃなかったでしょ。
「でも、私ここからどうしたらいいかわかんない」
「うーん、告白しちゃえば？」
「軽々しく言わないでくれないかなぁジェシーくん」
「じゃあさ！きょもにまず意識させるとこから始めたら？」
閃いた、という顔で指をパチンと鳴らした樹。
「いいこと考えついちゃったんだよね」
「絶対ろくでもないこと考えついた時にしかそういうこと言わないよ、人間って」
「Aちゃんつめたぁい！大丈夫だって！」
そう言って得意げに話した内容は、本当にそれで大丈夫か？と言う内容で。でも、なんかみんなノリが軽くなっててやる流れになり。嫌だなぁ、とかボヤきつつ色んなことが頭をぐるぐるしていた。
これみよがしに恋愛ソングを入れてはニヤニヤしながら歌うやつらにチョップしたりして、限界までカラオケに居座った私達は帰路につく。元々そのつもりだったし奢る、とは言ったけど、誰も奢らせてくれなくて結局割り勘だった。
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作者名：ちゆき | 作成日時：2023年3月30日 0時
