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第六話 ページ6

「にーさま、どこいくの?」

『兄様の友人のところだよ』

「いっぱいいるの?」

『皆で五振だ...不安かい?』

「んー...」


鶴はどうやら、好奇心は旺盛だが、
少し人見知りらしい

だが、そこもまた愛らしいと思うのは、
俺が鶴を溺愛しているからなのか




暫く歩けば見慣れた懐かしい襖が目に入る

庭に面した、花が描かれた襖だ


『これを見るのも久しぶりだ...



皆、俺だよ。蝶丸国永だ 』


そう大きくない声で一声掛ければ、
すぱんっ、と勢いよく開け放たれる襖


真っ先に目に入ったのは、
所々跳ねた白い髪の者と、
大きな赤い目が特徴の者

「っ、蝶丸!!」

「お蝶ですか!?」

その二人は、俺が返答する前に、
俺に飛び付いて強く抱き締める

昔と違って二人共、大きくなったのだから
倒れないようにするので必死だ


『ふふ、きついよ
小狐、今剣』


ぽんぽんと彼等の背中を叩けば
二人は更に抱き締める腕を強くし、
震える声で呟いた

「この程度、今まで離れていた分に比べれば...っ」

「会いたかったです...お蝶っ!!」


...この様子からして、三条殿は
小狐達に伝えてなかったな...?


『俺も会いたかったよ...

さぁ、紹介したい子がいるんだ
中に入れてくれるかい?』

頭を撫でながら聞けば、二人は不思議そうな顔を
しながらも小さく頷いて、ゆっくりと身体を離した


「にーさま...」

『大丈夫。さぁ、行くよ』


二人に驚いて俺の後ろに隠れた鶴を抱き上げて
入室すれば、三条の五人は大層驚いた様子


「その者は...まさか...!」



『ご察しの通り。紹介しよう









俺の愛しの弟、鶴丸国永だ』




その時の五人の驚いた顔を、
俺はきっと忘れることはないだろう。


____________

三日月と今剣は、蝶丸のことを
「お蝶(おちよ)」と、呼びます。
時と場合によって「蝶丸」とも呼びます。
願望です。

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赤ちゃん - この作品とても好きです大好きです!一生待ってます!!!!!!!!! (2022年8月4日 1時) (レス) id: cb168f6512 (このIDを非表示/違反報告)
鈴廻(プロフ) - 続編待ってます! (2022年7月9日 19時) (レス) @page32 id: 55af1cd0b0 (このIDを非表示/違反報告)
如月こもも(プロフ) - もう5年経っているのか…未だに続編待ってます…! (2022年2月21日 8時) (レス) @page32 id: 8278e6452f (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 続編待ってます! (2021年4月29日 12時) (レス) id: c90e4aee72 (このIDを非表示/違反報告)
飯綱 - とても面白かったです!続編お待ちしております! (2020年4月16日 22時) (レス) id: b25493a2a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅もち x他1人 | 作成日時:2017年4月23日 20時

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