love at first sight (ページ10)

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わたしは財布を持ちながら一番後ろに座っている黎弥くんの元へ向かった。

『あ、あの、これさっき忘れてましたよ？』

黎「え、まじ！？うわ、ほんとだ、ないや。有難うございます！」

うわお、ビックスマーイル。ステキな笑顔、これで何人ものの女性を虜にしてきたんだろうか。

『すぐに持ってこようと思ったのですが、迷ってしまって、すいません。』

黎「いえ、、わざわざ届けてくださって有難うございます。こちらこそ途中で抜けてしまいすいません。」

『いやいや、お仕事だったので仕方ないですし、わたしが無理矢理店から追い出してしまいこちらの方こそすいません。』

「『、、、笑」』

2人でニコニコ笑っていると、

澤「ねえ、あれ何、あそこだけ空気違うくない？ふわふわしてない？なんで？ボソッ」

慧「BOTで惚れた女の子ですよ、さっき話してたじゃないですか、ボソッ」

なんだか、すごい視線を感じている。

恥ずかしい。

『えっと、わたしはこれで失礼しますね、？』

それじゃあと、楽屋から出ようとした時、

大「ちょぉっっっっとまったあああああ！！」

黎弥くんの元を離れようとした時、大樹くんが大きな声を上げてとうせんぼをしてきた。

なにこのひと、やってることがかわいい。

『え？と、え？』

大「まあまあ、すわってください。まだ時間ありますし、お話でもしましょうよ。」

わたしは向きを変えられ黎弥くんの隣に座らされた。

なんだこの状況と思い、前を向けばメンバーが全員こちらを向けている。

恥ずかしくて左を向くと、黎弥くんがこちらをみている。

だめだ、どこも向けないと思い、下を向いてしまった。
きっと、ユデダコみたいに真っ赤なんだろう。

大「じゃあ自己紹介からしましょう！
はい！リーダーの佐藤大樹です！」

順番にファンタの皆さんが自己紹介を始めた。

そして最後はわたし。

『えっと、田中Aです。17歳です。よろしくおねがいします？』

「「「「「「え！？17！！？？」」」」」」

『え？』

全員が椅子から立ち上がり、ポカーンとしている。
そんなに驚くことを言っただろうか。

颯「すいません、同い年ぐらいかと思ってました。まさかの年下、、」

『あー、慣れっこなんで大丈夫ですよ。笑』

たしかに、この身長で可愛いわけがないこの顔なら仕方ない。彼らは小柄で華奢で可愛いJKしか見たことないのだろう。下手したら颯太くんの方が可愛すぎだからJKだ。(？)