love at first sight (ページ28)

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玲於くんがいると、彼女も緊張してないのか会話も弾んで、少しは慣れてくれたかもと思っていたが

いざ2人きりになると、なにも出てこない、沈黙が続く

それを破るかのように彼女が話しかけてきた

『えっと、今日はありがとうございました。とっても楽しかったです。したかった全部できたので嬉しいです、誘ってくださり本当にありがとうございます！』

少し恥ずかしそうに話す彼女

黎「いやいや、俺も楽しかったよ。Aちゃんとたくさん話せたし、嬉しかった、」

照れたのか下を向いてしまった彼女

少し意地悪したくなってしまう

彼女にこっちを見て欲しくて垂れ下がっている髪を耳にかける

驚いたのか顔を赤らめながらこっちを見た

引き寄せられるかのように頬に手を置く

状況が理解できていないのか目をキョロキョロしている

そんな姿まで俺の心を掴んで離さない

黎「‥‥すき」

『え？』

黎「え？」

まって、俺今なんて言って、すき、って言った、？

自分の言動に驚き思わず手を引っ込めてしまう

もうちょっと段取り組んで言うつもりだったのに

でも仕方ないこうなったら言うしかない

黎「えっと、今のは本当だから。BOTの時ライブ来てくれてたよね？俺そのときからずっとAちゃんのこと気になってて、また会いたいなって思ってたんだ。」

黎「それで、昨日やっとあえて、やっと見つけれて、話せて、すっごく嬉しかった。それで気づいたらAちゃんのことが、す」

『ごめんなさい、それ以上、言わないで、ください、、』

黎「いや、だめ、ちゃんと最後まで言わせて？」

『だめ、なんです、黎弥くんこんなことしたらだめです、だから』

なんで、そんなこと言うの

どうして泣きそうな顔してるの

黎「、じゃあ、せめて連絡先だけでもダメかな」

『っ、だめ、私じゃだめです、私なんかとそんなことしたらだめです』

今度は冷たく、こっちも見ないで言った

今なにを考えているの

俺そんなにだめだったかな

なにがいけない？

気持ちを伝えることもだめ？

そんな顔させたかったわけじゃない、

君の笑顔が見たいのに

彼女は立ち上がり

『今日は本当にありがとうございました。先に帰ります。玲於には伝えておくので、、、さようなら』

この場から逃げるような立ち去った

俺にはそれを止める資格はない

ただその小さな背中を見て手に力を入れることしかできなかった